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292.狩勝山(北部日高/985.0M)
優しい低山周遊ルートながらも山中に身を置ける幸せを痛感していた
スキーチャンス 2月はオダッシュ山以来、ヤボ用で山に入れない日が続いていた。最終週になってようやくフリーの身となり、北日高の狩勝山に向かう。8回もの山行回数を数えた前年(2010年)とは全くの様変わりである。北日高も今季は決定的に雪が少なく、加えて、このところの暖気で雪解けが進んでいるはずである。のんびり構えているとスキーチャンスがなくなってしまう。そんなプレッシャーを感じていたことも事実である。今回は、登山口となる国道38号線508.3標高点を起点に、先ず主稜線843JPに上がり、そこから主稜線を南下、Co904Pを経て東尾根から狩勝山に登るというルート設定である。正直なところ、一般ルート(北尾根)による山頂ピストンでは物足りなさは否めない訳で、稜線散歩を楽しみながら登頂し、下りは、勿論、東斜面経由で北尾根を滑り降りる周遊プランである。
目障りなサイン 降雪量観測施設のあるCo508.3Pの退避場に車を置き、国道を横断の後、スキーを履く。ここにも道東道の延伸と無料化の影響か及んでいるのか車の往来は極端に少ない。木の枝にぶら下がるピンクテープはおそらく入山ポイントの印だろうが、取ってしまいたい衝動に駆られる。薄らと残るトレースを右に分け、左手の沢方向に進路をとる。後続の登山者はおそらくミスコースと思うに違いない。先ずは、ペエイユルシエペ川支流にかかる僅かなスノーブリッジを利用して対岸に渡る。この日は平年並みの気温まで下がったので、流れには薄氷がはっているものの、どうみても2月末の景観ではない。コンパスの指示に従い混交林を抜け出すと周囲は灌木の林となり薄日も射してくる。樹間に、いつも車から見ていたアンテナタワー(NTT狩勝峠無線中継所)が見えてくる。笹斜面から尾根の背に出ると東側や背後の視界も開け、特に、大きく蛇行する峠付近の国道が目を引く。
アンテナタワー タワーを目指し直線的に上がっていくと、林道(NTT管理道)とそれに沿って敷設された電線に出会う。西に目をやると、狩勝山が白く端正な山容を見せている。とても1000メートル足らずの山とは思えない存在感だが、まだまだ遠い。タワーの基部を回り込む。山中の巨大な構造物は何度見ても恐怖に似た違和感を覚える。そこから少し南のCo843Pで国境稜線に合流する。この辺りは平坦な地形で尾根上にいることを忘れてしまうくらいである。ここからは稜線を南下するのだが、意外と雪庇が発達している。シールを付けたまま130mほど下り鞍部に立つ。稜線上は流石に風があり、汗で濡れたアンダーウエアが冷たく感じる。小休止の後、200メートル近くの登り返しに突入するが、波打つ雪面と一定しない雪質に苦しむ。概して、雪庇は重いラッセルとなるが、耐えられない時は北側灌木帯にルートをとる。雪はクラスト気味となり、エッジングを強いられるが、体力は確実に温存できる。天気は高曇だが、何となく靄った感じで、狩勝山の西側には雲も発生している。午前中はもちそうだが、悪化傾向にあるのは間違いなさそうだ。心なしかペースも上がってしまう。
くすんだ雪景色 2月初旬に登ったオダッシュ山を左に見ながら登りきるとCo904Pの東で、国境稜線はここから南東に屈曲する。といっても、顕著な尾根形状は認められず、鞍部付近まで下がってようやくそれと気づくに違いない。平坦なジャンクションから200メートルほど西進するとCo904Pで、狩勝山にもかなり近づいた感じがする。ここから再び下がるのだが、地形図表現より尾根形状が不明瞭な印象である。幸い狩勝山までは目視確認が出来るので問題はないが、視界不良時などは横着せずにコンパスを出すべきである。下がりはじめは、ハイマツや灌木が邪魔をするが、そこを過ぎると開けた斜面となり、シール装着のままでもコルまで容易に滑り降りることが出来た。いよいよ狩勝山への高度差170メートルの登り返しだが、最初の50メートルを過ぎると、あとは外連味のない一気の登りで喘ぎ喘ぎジグを切る。背後には辿りし道筋が露わになる。Co843JPが随分と遠くに見える。右足下に垂涎斜面が広がると頂上は近い。前年2月にも訪れているが、その時の東尾根は真白だったが、今回は笹やハイマツが所々で顔を出している。明らかに雪が少なく、そのせいで雪の色がくすんでいるようだ。
危険な完璧斜面 スタートして3時間少々、11時過ぎに狩勝山の頂上に到達する。「4時間もあれば‥」と見ていたが、望外の早着である。今回もオダッシュ山山行時と同じザックを背負い軽量化に努めたのだが、それが功を奏したようだ。装備面では、オダッシュ時には省いたガスストーブとコッヘルも持参するなど、単独だけに効率化は一切していない。日曜日なので誰か来るかと思ったがその気配はない。直下東斜面のミニモンスターはカンバの枝ぶりが把握できるほど痩せている。寒いので大休止をキャンセルし、証拠写真を撮った後、早々に下降を開始する。張り出す雪庇を左手に見ながら滑り降りていくが、サラサラ雪で気持ちがいい。適当な所から東斜面に突入する。見た目、完璧なスキー斜面だが
、滑りだしてみると少し状況は異なる。ガリガリバーンの上に20センチほどの新雪が積もっていて、少し強いエッジングなどしようものならアッという間に飛ばされてしまう。2度ほどバランスを崩してしまうが、動作痛がある左膝内側靭帯へのダメージがなかったので安堵する。
新しいトレース 途中からトラバースして北尾根の背に戻り、Co714P手前の鞍部まで降りてしまう。この辺り、天気さえ良ければ針葉樹の遥か遠くにウペペサンケ山などが遠望でき、雰囲気の良い場所なのだが、生憎それもかなわない。Co714Pからは右手の浅い沢形を滑り降り、尾根が北東に転じる付近で雪原に出る。おそらく、雪の下は笹原なのだろうが、樹木の全くない銀世界である。と、そこに鮮やかなピンクテープと真新しいスノーシューのトレースを見る。私はやや沢寄りにルートをとったために途中でその主と会うことがなかったのだろう。Co600P付近からは再び樹林帯となるが、ここの雪質も良くてスキーが意のままに操れる。良い雪に出会うとこんなものである。自由なトレースを樹間に刻むとほどなく前方が開けて国道に出る。山頂から僅か25分、あっけない幕切れではあるが、山中に身を置けた幸せはしっかりと感じていた。今季の長期予報によれば、3月〜4月の気温も高そうで、残雪期登山シーズンも短くなりそうな気配だ。うかうかしていると遠征や山泊縦走の機会も逃してしまうかもしれない。どうやら、プランニングを含めて、例年より早めの行動が必要のようだ。
■山行年月
2011.02.27(日)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
主稜線843P・東尾根
北尾根
春めいた小沢風景 雪庇の奥にタワー
疎林の奥に狩勝山 843Pからタワー
843Pから狩勝山 843Pから主稜線南
コルから843P コルから804P
コルから904P方向 コルから狩勝山
オダッシュ山方向 904Pから狩勝山
東コルから狩勝山 頂上から843P
頂上風景 雪庇の下を滑る
完璧なスキー斜面 714Pから狩勝山
600Pから狩勝山 GPSトラック
コースタイム
自宅午前06時00分出発
地点分岐等 時間
国道Co508.3P 7:50
主稜線843JP 9:15
Co904P 10:25
狩勝山 11:05
所要時間 3:15
狩勝山 11:20
Co714P 11:35
国道508.3P 11:45
所要時間 :25
自宅午後01時35分到着