トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS 映画日記 リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで : uzzso9003@mirror.ocn.ne.jp

copyrigrt(c)2001〜2004 shun1@ikeda All rights reserved

290.労山熊見山(北部日高/1327.9M)
山スキーデビューには過酷な条件となったが再挑戦の意欲表明は嬉しかった
案内役は責務だ 昨年(2010)夏に原始が原コースから富良野岳に登っているが、その際、ご一緒した浩市くんが冬山デビューをすることになった(厳密には、単独で白樺峠から東ヌプカウシヌプリに登っているので、全くの初めてということではない)。その意図するところは、山中に身を置き、冬山の美しさや厳しさを写真に収めたいということらしい。勿論、復路のスキー滑降を楽しむことも目的の一つだという。一応、登山に関しては私が先生なので、半ば責務のように案内役を買って出る。デビューの地を山スキーのメッカ、日勝峠から1445峰に決めるが、山は風が強く、地吹雪で視界もままならない状況だ。何人かの登山者が車の中で天候の回復を待っていたり、他山域への転進を決めたのだろうか、峠駐車場を去る車もある。天候の急速な回復は期待できず、時間の関係もあり1445峰北斜面を諦めほづゲレンデに向かう。高度が少し下がり、南向きの斜面なので幾分条件は良いだろうという読みである。
装備にやや問題 三国の沢シェルターを抜けた所の駐車帯が入山口となる。先ずは、浩市くんの装備や服装をそれとなくチェックする。彼もまだ若く薄給の身なので、冬山装備一式を揃えることは不可能だし、そもそも、冬山を本格的に取り組む決意が固まっていないようだ。足元はスノーシューでザックにゲレンデスキーを括りつける。ウエアもベースはゲレンデ用のそれである。正直なところ、冬山に入る装備としては問題があるが、樹林帯ならギリギリ何とかなりそうだ。気持の確認や整理をしてもらうための山行という位置付もある。高速道路無料化実験の影響で国道274号日勝峠もめっきり車が減り、最大の難所である国道横断も難なくクリアできる。シェルター横でスキーを履く。予想通り、北斜面に比べると風も弱く雪質も良さそうだ。勝手知ったる山域ではあるが、新人くんが一緒なので基本動作を心がける。地形図で現在地を確認しルートをコンパスでセットした後、スタートを切る。
新鮮で魅力的に ラッセルというほどのそれもないのは嬉しいが、新雪の下に中途半端な固さの雪層があり、下りではスキーが刺さることが容易に予想された。ここ数日の高温がもたらした災いというべきだろう。薄らとスキートレースがあり、時にそれを拝借しながらスローペースで上がっていく。浩市くんといえば、やや遅れがちになる。踏み抜く訳ではないのだが、スキーに比べると劣勢は否めない。もっとも、スノーシュー登山そのものに不慣れということもあるようだ。東ヌプカウシヌプリは狭く混んだ樹林帯を持つ山であり、ゆったりとした斜面が広がるほづゲレンデは、浩市くんには新鮮で魅力的に映るようだ。彼の口から「いいですね〜」との声が出る。振り返ると、雪を被った三国の沢シェルター優しい曲線を描き、上方奥に北斜面が微かに見えている。Co1050P付近で浩市くんが黒のニット帽を拾う。先を上がる私は、何か黒っぽいものがあるとは思ったが面倒なのでスルーしていた。
正しき途中撤退 持主は帽子を脱いで行動していたのだろうが、冬山では不可欠なアイテムだけに管理はしっかりとしたいものである。帰ったら拾得物としてHYMLで流してみようと思う。針葉樹が姿を消す辺りで、尾根は北から北西に方向を変える。こちらも北斜面同様、強風と地吹雪である。視界も極端に低下し、時にホワイトアウトとなる。コースサインを付けながら登行するが、初心者同行でリスクは冒せない。Co1200P手前で撤退を決める。スノーシューからスキーに履き替える浩市くんだが、ブーツの金具が巧く締まらない。ゲレンデ用のためそれを解放して上がってきたのだが、寒さで材質が硬化してしまったようだ。私も手伝いようやくロック完了、下山を開始する。視界も乏しく、雪面の起伏がつかみにくい。一瞬、平衡感覚のバランスが崩れてしまうから恐ろしい。樹林帯まで降りてしまうと穏やかな斜面が復活する。スキーがやや刺さり、そのコントロールには気を使うが許容の範囲内である。
縦穴雪洞で長居 スキーに自信のある浩市くんには垂涎斜面と映ったらしく、樹間に気持ち良さそうに弧を描いて行く。一気に滑り降りてしまうのは勿体ないので、Co1030P付近で縦穴を掘ってランチタイムとする。横穴雪洞を掘りたいのだが、積雪量が決定的に不足している。大雪で苦労している方達には申し訳ないが、いつもの冬らしくもっと雪が降ってほしいものだ。食事をとりながら冬山の基本や仕事のことなどをボソボソと話す。彼もご多分にもれず、悩み多き若者世代というべきだが、山を通じて少しでも力を得てくれればいいと思う。意外と快適な竪穴雪洞のせいか1時間近くも長居する。締めくくりはシェルターまで5分のスラロームを楽しみ、山行を終える。
何事も最初が肝心で、最初の印象が良ければ嵌り込むものである。果たして、浩市くんの印象はどうだろうか。天候にも恵まれず、多くを期待できる状況ではなかったが、1445峰北斜面への意欲を見せてくれたのは嬉しかった。再挑戦の際は山も絶景をプレゼントしてくれるに違いない。その時、彼のデジタル一眼がどんな風に冬山を切りとるのだろうか‥。今から楽しみである。
■山行年月
2011.02.05(土)
■天気
■同行者
浩市くん
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
ほづゲレンデ
ゲレンデ末端 シェルター全景
ゲレンデ中腹 森林限界付近
地吹雪の稜線 1445峰遠望
復路のゲレンデ 浩市くん気分よく
眩しい雪面 GPSトラック
コースタイム
自宅午前07時30分出発
地点分岐等 時間
覆道側駐車帯 10:15
撤退点Co1190P 11:20
所要時間 1:05
撤退点Co1190P 11:35
Co1030P 11:45
12:40
覆道側駐車帯 12:45
所要時間 1:10
(55)
自宅午後02時10分到着