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275.支湧別岳(北大雪/1687.7M)
北大雪遠征の締めくくりは適度な難易度の北西面沢から鋭峰の高みに
感覚が鈍化して 北大雪遠征最終日は支湧別岳である。早朝、道の駅「丸瀬布」を出て高速に乗り白滝インターで降りる。上支湧別の市街地まで入ると、道路分岐に支湧別岳登山口への標識が設置されている。この辺りでは地元の山として認知されているようだ。恥ずかしい話だが、私はこの山に夏道があるのを今回初めて知った次第である。そんな訳で、登山口までの6キロ弱の林道を迷うことなく入ることが出来た。登山口は車5〜6台が楽に止められるスペースがあり、奥に設置されている黄色い登山ポストがやけに目立つ。微かに洗剤の香りが残るウエアに身を包み、5時20分に登山口をスタートする。ここは大雑把にいえば十字谷で、先ず、二股直下で対岸に渡り、尾根の突端を回り込むように少しだけ下流に戻ると、目指す北西面沢に出会う。砂防ダムの上から入渓するが、日が差し込まない沢中は鬱蒼とした雰囲気である。流木もそれなりにあるのだが、前2日間の遡行で汚いという感覚が鈍化してしまったみたいだ。むしろ苔むした石に風情を感じるほどである。
大滝不意に出現 30分も歩くと川岸が狭まり、流木が何本もかかったF1(4M)が現れる。沢は次第にスッキリとしてきてCo935Pでは滑床も見る。この付近で左岸に浅い沢形が連続するが、高さのある滑で流入し思わず立ち止まり魅入ってしまう。引き続きCo965Pで緩い2段の滑滝、Co985PでF2滑滝(7M)、Co1000Pで三条の滝F3(10M)が矢継ぎ早に現れ、その間を滑床が繋ぎすでに核心部に入っていることを実感する。90分でCo1020二股まで上がり、ここは右に入る。左股の方がやや難易度が高いという情報もあり惹かれるのだが、右股には地形図滝マーク(Co1210P)があり、それをこの目で確かめたいという欲求の方が勝っていたことになる。それはCo1080Pの滝F4(7M)の左岸を巻き上って間もなくだった。Co1120P付近で不意を突かれた感じで30メートル近い大物(F5)が前方に登場する。滝下部に斜行するバンドがあり2段のようにも見えるが、果たして弱点はあるのか‥。遠目では斜漠のように見えたが、近づいてみるとほとんど直瀑で、さっさと左岸高巻きを決める。
滝マークはミス 傾斜の強いルンゼというよりは、崩落跡と言った方が相応しい斜面を慎重に50メートルほど上がり、灌木帯をトラバース気味に斜高し滝の落ち口のやや上流で沢身に戻る。高巻きに要した時間は15分程度で、ほとんどロスは無かったようだ。直ぐに、Co1180二股となりここは水量の多い左をとる。10メートルの滑滝(F6)は左岸を直登するが滑っていてイヤラシイ。連続するかのように2段滝F7(7M)はいいのだが、地形図滝マークの滝が出てこない。地形図は航空写真を基に作成しているので、水面の反射によっては大滝に見えたりすることもあるらしい。勿論、正しく測量されても崕崩れなどで滝が埋まってしまうこともあるので、必ずしも現状を正確に示すものではない。おそらく、大滝マークは1120Pのそれだったに違いない。現地調査もあることから、その後の図化とかPC編集の時点でミスがあった可能性もある。ともあれ、肩透しを喰らった感は否めない。沢は穏やかさを取り戻し水流も細くなる。それはCo1250付近で一旦消失するが、50メートルも上がると再び現れるといった具合で、消失と現出を繰り返し、最終的にCo1480付近が源頭だった。
ピタリピークに Co1400位までは少しゴチャツイタ感のあった沢は次第に大きく開け、日も射しこんでくる。それに応じて私自身の気持ちも高揚し、踏み出す足にも力がこもる。涸沢をドンドンと詰めていくと、傾斜が増し沢形も浅く小さくなってくる。遂に、Co1535Pで沢形が斜面に吸収される。コンパスをしっかりピークにセットし薄い灌木を漕ぐ。獣道だろうか、それとも遡行者のものか、踏跡を繋ぎながら高度を上げていく。灌木帯を抜け出すと、締めくくりはハイマツの登場である。最初のうちこそ手強いそれだったが、背丈は徐々に低くなり、直下では膝程度のそれだった。前方に背の高い灌木が2本、目印のように立っている。5〜6メートルほど右に斜行すればハイマツから抜け出すことが出来るが、この日ばかりはピタリピーク狙いである。誘惑に抗し直線的に高みを目指して登っていくと図ったように二等三角点(点名:白雲山)のあるピークに行きつく。天気はこの日が最も良く、武利岳やニセイチャロマップ岳は勿論、表大雪や東大雪の山々も遠望できる。
岩と苔生す林床 平山連山の奥にニセイカウシュッペ山やアンギュラスも僅かに頭を覗かせる。上支湧別の田畑も秋色に染まりつつあるが、猛暑に見舞われた今年の収穫はどうだろうか‥。
夏道を下降するのでのんびり大休止と思ったが、虫が煩くてそれどころではない。虫除けスプレーなどほとんど効かず10時10分に頂上を後にする。Co1610Pの肩から北尾根を一気に下る。尾根は細くキツイ下りが続く。高度を下げると植生はカンバからエゾマツやトドマツに変わり、巨岩や苔むした林床が現れる。その美しさはため息が出るほどだ。だが、その直ぐそばの急斜面では夥しい針葉樹の倒木である。風か雪崩か、見るも無残である。クッションの効いた夏道は膝に優しく、最終日の山行とは思えないほど身体が動く。広い造材道まで降りてしまえば登山口は近い。何度もジグを切りながら急激に高度を下げると左右から沢音が大きく聞こえてくる。傾斜が緩むと目の前に沢が現れ、そこを渡って山行を終える。
フロックに非ず 今回の北大雪遠征を簡単に振り返ってみると、3日連続の沢行は初めてで体力的にどうかとの不安もあったが、事故にもあわずプラン通り実行できたのは収穫であった。モチベーションを維持出来たのも嬉しいし、体力的な自信回復にも繋がったことは言うまでもない。天気に恵まれたというのも計画完遂の大きな要素である。計画そのものについては、武利岳中ノ沢川南東面直登沢はやや背伸びをした感もあるが、時にはチャレンジすることも必要であり、今回の場合、「遡行出来てしまった」というフロック的側面はなく、冷静に思考し判断しながら沢登りを楽しめたということだろう。一方、ニセイチャロマップ岳北面直登沢と支湧別岳北西面直登沢の難易度は「!*」程度で、少しだけ余裕を残しての遡行となったが、単独時は基本的にこのレベルでいいと思う。いずれにしても、山に浸かった3日間は充実感にあふれ、これまでの欲求不満を解消するには充分すぎる山行だったといえる。
■山行年月
2010.08.27(金)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
パンケシュウベツ川
北西面直登沢
夏道・北尾根コース
F1 Co935の滑床
F2 Co965Pの滑滝
1020二股下流の滑 F3
F4 F5
F6 F7
Co1400P付近 直下から西麓
赤ヘルと三角点 武利とニセチャロ
表大雪遠望 ニペソツと白雲岳
苔生す林床 GPSトラック
コースタイム
道の駅丸瀬布4時15分発
地点分岐等 時間
登山口 5:20
Co1020二股 7:00
Co1120大滝下 7:15
Co1535源頭 8:45
支湧別岳 9:25
所要時間 4:05
支湧別岳 10:10
北尾根分岐 10:20
造材道跡 11:05
登山口 11:25
所要時間 1:15
自宅16時10分到着