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274.ニセイチャロマップ岳(北大雪/1760M)
小さい沢でも核心部の連瀑や解放感溢れる源頭には遡行の価値充分にあり
幻想的な夜明け 北大雪遠征2日目はニセイチャロマップ岳である。但し、地形図にその名を見ることはない。主稜線上のJPとして素っ気なく「1760」との標高が記されているだけである。前年晩秋、無類岩山に登った際に、新雪に輝いているその姿を見て私の中では登頂すべき山となっていた。道の駅「白滝PA」から北大雪スキー場の麓を走り直接上支湧別へ抜ける。途中で支湧別岳方向の空が赤く染まり、白滝の市街地が薄いガスに包まれるのを目にする。なんともドラマチックな夜明けで、車を止めカメラを手にしたことは言うまでもない。上支湧別市街から石沢川沿いのパンケ支湧別林道に入り、Co623から左岸の荒れた林道を1キロ少々走ると林道が山側に大きく屈曲する。付近の地形からして、林道が沢筋に近づくとは考えにくくここに車を止める。標高720メートルあたりで、プランではCo623二股から入渓の予定だったので時間もルートもショートカット出来たことになる。なだらかな笹斜面を下っていくと踏跡があり、それを辿っていくと目的の沢に出た。
初めはブタ沢然 この踏跡、全くの獣道とも思えず、遡行者も利用している印象である。念のため入渓点にテープを付ける。川幅は1〜2メートルほどと狭く水量も少ない。この沢がニセイチャロマップ岳の源頭に突き上げる直登沢とはとても思えない。印象を更に悪くしているのは前日の中ノ沢川同様流木が行く手を阻むからである。所謂「ブタ沢」然とした雰囲気である。ただ、遡行者はいるようでそこかしこに人間の痕跡はある。少し行くと(Co750P)右岸からの大きな崩落地を見る。さほどの急斜面とも思えないが、これも雨によるものだろうか‥。左右に浅い沢形を見ながら歩くこと1時間弱、Co860P過ぎで三股に出会う。と言っても、鬱蒼としていて最初の二股はハッキリせず、左股に水流も見ることはなかった。沢なりにやや右に進んでいくと今度は明瞭な二股となり、ここは水量の多い左股に入る。結局、広い視野でとらえると中央の沢を選んだことになる。この沢、ここから渓相も変わり顕著な傾斜が出てくる。巨岩を積み上げたような景観が続き、巨岩の間から吹き出すように水が流れている。左岸は絶壁となり、右岸は巨木が生い茂る針広混交林である。最初の内は巨岩をサクサクという感じで上がっていくが、次第にそれも難しくなってくる。
渓相一変の核心 右岸を巻きながら遡行となり、Co930P付近で最初の滑滝F1(3M)をが登場する。以降、立て続けにF2(5M)F3(10M)F4(7Mゴルジュ)F5(3MCS)を見るが、全て右岸から巻く。中には直登出来そうなものもあるが、微妙な動きは避けられない。巻ルートにはコーステープも付けられていて踏跡も明瞭だった。地形図から読み取ることはできないが、左岸には高さ30〜40メートルはあろうかという岩塔がそそり立ち、ある種異様な景観を創り出している。このままの傾斜が続けば直ぐに源頭となるが、Co1080P付近まで上がると傾斜は嘘のようになくなり、流れも穏やかさを取り戻す。Co1150Pを過ぎると3メートルほどの小滝(F6)が現れ、断続的に滑床も出てきたりで、沢は徐々にスッキリとしてくる。4メートル滑滝(F7)を越えるとCo1300二股で、左をとる。ちなみに、水量は左1右0.5である。次のCo1380二股を右に入ると再び傾斜が増し、グングンと高度を上げる。北側の1692峰が穏やかな日差しに輝いている。ここであろうことかデジカメを水没させてしまう。慌てて拾い上げ水を拭き取るが、暫く液晶表示が心霊写真のようだった。
ドンピシャ範疇 ただ、撮影には支障がないようなのでそのまま使うが、帰宅してPCで確かめるまでは不安を払拭できなかった(以降、この日の写真はほとんどがピンボケで、オートフォーカス系に一時的なダメージがあったようだ)。Co1520二股は左だが、3メートルほどの滑滝で流入してくる。右岸から上がるがペロリとしていてイヤラシイ。滑りそうになるのを必死にこらえて越えていくと、細いが傾斜のある滑床が続いている。この辺り、下降には気を使うシーンだろう。ただ、沢は明るく開放的でとても気分がいい。Co1650P付近で二股となり、沢形は明らかに右が深いが、コンパスの指示は左股を示している。涸滝を越えると水流はなくなり、沢形もほとんど消失する。灌木の藪漕ぎが始まるが、それは薄く、枝や幹を手掛かりに上がれるので消耗は小さい。詰はここでも申し訳程度にハイマツが登場するが、1分も格闘しただろうか。直下の急斜面は背の低いハイマツを掴んで攀じ登ると、ピークの北東10メートルの所にでた。ほとんどドンピシャの範疇だろう。
素朴な頂上風景 石が積み上げられただけの素朴な頂上風景だが、夏道がない山はこんなものだろう。前日登った武利岳が南にドッシリと構えている。武利岳九合目のJPへ至る尾根は南側から見るよりはたおやかな印象である。目を引いたのは西の屏風岳と北の支湧別岳である。いずれもピラミダルで、大きさにおいては屏風岳、秀麗さにおいて支湧別岳といったところか。翌日、後者のピークに立つと思うと余計に魅力的に映るから不思議なものである。およそ40分の大休止の後、下降を開始する。遡行時に気になっていた1520二股と源頭間の滑下降はやはりスタスタという訳にはいかず、右岸左岸を行ったり来たりしながら巻いておりる。よく見ると、巻道もあった。この沢、地形的に河原林はほとんどなく、ショートカットルートもないので、ひたすら川中をジャブジャブ下るしかない。デジカメのデータが破損していた場合を考慮し、いつもよりこまめにメモをとる。忍耐の下降も13時20分、入渓点のピンクテープを見るとエンディングを迎える。
情報は最低限で 踏跡を辿り笹斜面を上がると愛車が待っていた。周囲の笹原を良く見ると、沢に向かって確かな踏跡が伸びていた。この沢はどうやらここが入渓ポイントとなっているようだ。私自身、必要最低限の情報だけを持って沢に入ることにしている。楽しみが半減してしまうからだが、今回の沢行、アバウトな私でもそれなりに的を得た判断をしていると、少しだけを自信を頂いたそれでもあった。下山後の温泉は楽しみの一つで、白滝グランドホテルへ向かうが何と休業中。止む無く丸瀬布温泉まで足を伸ばしようやく湯を頂く。ついでに隣接のオートキャンプ場のコインランドリーでせっせと洗濯する。お陰で、狭い車内から汗臭さは消えて、道の駅「丸瀬布」での車中泊も快適になったことは言うまでもない。紋別への高速道路は現在、丸瀬布まで伸びていて、道の駅は勿論、丸瀬布市街も意外な賑わいを見せていた。いわば高速特需とも言うべき現象だが、これとていずれ終焉するだろう。一喜一憂する地域住民、私達は果たして利益を享受しているのだろうかと疑問に思ってしまう。ともあれ、翌日は北大雪遠征最終日。万全の体調で臨むべく早めに眠りにつく。
■山行年月
2010.08.26(木)
■天気
晴時々曇
■同行者
単独
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
石沢川北面直登沢
白滝の夜明け パンケ支湧別林道
Co750Pの崩落地 Co800P付近
F1 F2
F2落ち口から 連瀑帯
F3 F4
左岸の岩塔 F5
F6 中流域の滑床@
F7 中流域の滑床A
北の1692峰 源頭から下流
開けた源頭 屏風岳
支湧別岳 GPSトラック
コースタイム
白滝PA午前4時30分出発
地点分岐等 時間
林道Co720P 5:30
Co860三股 6:20
Co1300二股 8:10
Co1520二股 9:05
ニセイチャロ岳 10:00
所要時間 4:30
ニセイチャロ岳 10:40
Co1520二股 11:00
Co1300二股 11:25
Co860三股 12:45
林道Co720P 13:30
所要時間 2:50
道の駅丸瀬布18時到着