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258.白雲山(東大雪連峰/1187M)
「達成感」求めた娘AYAの初登山は雷と雹に見舞われハラハラドキドキの山旅
登山に行きたい 関西在住の娘AYAが1年半振りに帰省した。何処に連れて行こうかなどとプランを練っていた矢先、登山に行きたいと言い出す。勿論、AYAは登山の経験はなく、今まで興味を示したこともない。そんな彼女が何故登山なのか聞いてみると、「達成感を得たいから」とか。仕事中心の都会の日常生活は、やはり無味乾燥で精神衛生上も過酷なのかもしれない。親としては少し可哀想な気持ちになるが、この際、超初心者AYAの希望を聞き入れ、「達成感体感登山」(笑)に付き合うことにする。道東は天気がイマイチなので、大雪黒岳でもと思ったが、初心者に残雪たっぷりの山は厳しいこと判断。加えて、肝心のリフトが運行を休止していることもあり、定番の東大雪・白雲山に決める。2時間もあれば上がれる山なので、然別湖側の登山口を出発したのは10時頃。雪はほとんどないとみていたが、登山口には残雪があるではないか。登山道も判然としないので、適当な所から斜面に取付く。
北斜面故の残雪 5分ほど歩くと登山道に出会うが、ほとんど雪で埋まっている。北向きの斜面なので雪解けが遅いようだ。スノーシューを履いて丁度良い感じだが、こんな時に限って車にも積んでいない。固そうな雪面を選んでトレースを刻むが、時々膝辺りまで踏み抜いてしまう。AYAに私の踏み跡を忠実に辿るように指示する。日射しこそないが、風もなく暖かいので極薄のミドルウエアでも汗が噴き出す。ジグを切りながら静かな山道を上がっていくと背後の然別湖も樹間から見えるようになる。適度に小休止を入れながらのゆっくりペースだが、1時間30分ほどで西尾根の背に乗る。南側にはガスが立ち込め、展望は得られないが風はさわやかで心地良い。日当たりが良いので登山道の雪も姿を消す。笹を掻き分けながらたおやかな小ピークを経て白雲山との鞍部に降りる。ここからは白雲山南西斜面をトラバース気味に高度を上げていくが、基本的には岩稜帯なので、その歩き方についてレクチャーする。
巨岩に悪戦苦闘 学生時代はラクロスで鍛えてはいるが、社会人となってからは継続的なスポーツもしていないので体力不足は否めないようだ。が、足の運びはまあまあなので鍛えれば低山ハイクくらいは楽しめるだろう。「ヌプカの里」コースとの分岐で女性5人パーティが降りてくる。いかにも賑やかで華やかだ(笑)。ここから10分ほどの急登に耐えると岩が積み重なる頂上である。表面を薄緑の苔が覆う巨岩を攀じ登るが、AYAは流石にそのコツがつかめないようで苦労している。それでも何とか12時過ぎにピークに到着する。相変わらずガスってはいるが、かろうじて湖と湖畔のホテル街は視界の中にある。湖には僅かに氷が残っているが、ほぼ群青色の湖面を露わにしていて、白い観光船が鮮やかに浮かび上がる。ひとしきり眺望を楽しんだ後、北側の平坦地でランチとする。娘と一緒なので少し力を入れたネギとアスパラ入りの塩ラーメンがメイン。おにぎりもいただきデザートはオレンジと中々豪華。
静寂を破る雷鳴 食後にコーヒーでもと思った矢先にウペペサンケ山の方向から雷の音が聞こえてくるではないか。これはヤバイ!。直ぐに店じまいして下山の途につく。本当は東側から湖側の散策路に降りる予定だったが、雷音の方向なので往路を戻ることにする。雷への対処方などを簡単に話しつつ、慌てずしかし急いで歩く。次第に雷音が大きくなってきて近づきつつあるのがハッキリわかる。鞍部から尾根の背は少し樹木が薄くなるところなのでイヤラシイ。何とか北斜面の樹林帯に逃げ込むが、いよいよ雷音は激しさを増す。ドカーン、バリバリ!‥。稲光と雷音のタイムラグも少なく、「来たあ!」と言っては何度も雪面に伏せてやり過ごす。雷が遠ざかると、今度は雹混じりの雨。急遽、レインウエアを着込んで対応する。あらゆるシーンが娘にとっては初体験で、さぞ驚いたに違いない。雨が上がると、樹林帯からは湯気が上がり、穏やかな春の山に戻る。試練を乗り切った娘の顔にも笑顔が戻る。
衝撃的な記憶に ガスの切れ間から湖畔が見え、その奥に南ペトウトル山と左の1365峰が姿を現す。思わず、「ほお〜ッ」と声が出る景観である。湖側の民家の屋根が見えてくると登山口は近い。出発時は適当なルートで上がったが、下山時は登山道を忠実に下降する。散策路との合流点に出て付近の様子を確認してみるが、雪が残っていてやはり分かりずらい。入山帳に下山時刻を記入するが、私達の後から3人パーティが入山しているが、途中下山とある。おそらく、思わぬ残雪に登高意欲を失ったに違いない。夏道登山しか経験のない人にはかなり苦しい条件といえるだろう。往復4時間弱の初登山、雷と雹のおまけがついたこともあり、娘にとっては忘れられない山デビューとなったに違いない。それにしても、山岳帯での雷は本当に恐ろしい。今回はたまたま森林限界下での遭遇で、直撃を避けることが出来たが、稜線上などでは逃げ場もなく生きた心地がしないだろう。
幻想的な雰囲気 天気が不安定な時や雷注意報が発令されている時は入山をキャンセルするくらいの決断が必要である。山で怖いのは、「山オヤジ(羆)よりも雷」を肝に銘じるべきだろう。
下山後は麓の然別温泉で汗を流す。入浴料1000円は少しお高いが、露天風呂からの眺めも良く許容の範囲内か‥。暦上ではすでに初夏。湖面の所々には夕立一過の霧が立ち込め、少し幻想的な雰囲気を醸し出している。白雲山や隣の天望山を映す鏡のような湖面、山と湖が創り出すシンメトリーな山岳美に暫し見惚れてしまう。マイナスイオンを沢山いただいた親子の山旅、ドキドキハラハラの場面のあったが、アフター登山も楽しく適度な疲労感を感じながら帰路につく。娘AYAが求めていた「達成感」もおそらくや体感できたに違いない。
■山行年月
2010.05.22(土)
■天気
曇のち雷雨
■同行者
AYA(娘)
■山行形態
残雪期登山
■コース:往路/帰路
トウマベツ登山口
登山道の残雪 残雪登高AYA
前峰下るAYA 鞍部手前から頂上
ヌプカコース分岐 直下の急登
岩場を上がるAYA 薄く苔むす巨岩
頂上から湖畔街 AYA岩場の下降
東ヌプカウシヌプリ 岩石山
直径5ミリの雹 雷雨上りの低山
幻想的な湖面 観光船と白雲山
観光船 GPSトラック
コースタイム
自宅08時05分出発
地点分岐等 時間
登山口 9:55
白雲山 12:05
所要時間 2:10
白雲山 12:55
登山口 14:25
所要時間 1:30
自宅17時15分到着