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247.1706峰(東大雪/1706M)
ユニ石狩岳偵察行はガスの襲来で手前の1706峰から撤退も収穫は大いにあり
峠下から稜線へ 前週、三国山に登った際に残雪期の石狩岳縦走をイメージしたものだが、早速、その調査を兼ねてユニ石狩岳偵察行をプランニングする。積雪期の石狩連峰は、三国山などを除きアプローチ条件が厳しいことに加え、険しい山容からか入山者は限られるようだ。ガイド本等によるルート紹介も少なく、積雪期ルートを網羅している「北海道の山と谷」でさえ、石狩岳(シュナイダー尾根ルート)と音更山(音更川21ノ沢右股沢第三尾根ルート)のそれが掲載されているだけである。さて、肝心のユニ石狩岳へのルートをどうするか‥。数少ないWeb上の記録では、三国トンネル上川側から稜線へ上がり、稜線を西下するというもので、この場合、最低1泊を要することになる。偵察行とはいえ、可能なら日帰りでそのピークを踏みたいという思いは強く、地形図をじっくり眺めルートを決める。結論は、三国峠手前の「松見大橋」と「こまくさはし」間の国道屈曲点から、主稜線1676P南東尾根を辿るプランである。
雪の状態と植生 これなら前述したトンネルルート(仮称)よりは稜線を登下降する距離が大幅に短縮でき、日帰りも充分に可能である。問題は、稜線まで標高差610メートルをどれ位の時間でカバーできるかだろう。地形図からはさほど難しいとは思えず、雪の状態と植生がカギを握ると思われた。松見大橋を過ぎて直ぐの国道側に除雪をして車を止める。地形図でも明らかなように、ここから尾根に取付くポイントは一点しかなく、上は傾斜のある法面で、下は沢筋が入り込んでいる。国道を渡りスキーを履く。取付付近は比較的なだらかな針葉樹主体の疎林である。尾根幅もあるので、コンパスの指示に従い直線的に上がっていく。国道を行きかう車音が次第に遠のいていく。ラッセルも全くなく、30分もすると尾根はやや細くなる。左手樹間にはニペソツ山とウペペサンケ山がスッキリと望めるようになる。アングルは三国山からのそれと変わりはないが、好対照な山容は何度見ても飽きることはない。
スキーアイゼン そして、背後にはクマネシリ山塊が‥。傾斜がなくなるとCo1342Pで、右手には白い主稜線が視界に入ってくる。Co1643Pが結構容がいい。ここからは再び尾根幅は増すが傾斜はきつくなる。針葉樹は姿を消し、広葉樹だけとなるが、基本的に疎である。悪いことに雪質もカリカリした所が度々出てきて、気を抜いたエッジングのせいか2回も転倒して5メートルほどずり落ちてしまう。危ない危ない。スキーアイゼンがあれば威力を発揮することだろう。また、欲しいものが増えてしまった。当然、ジグ登高が続くが、キックターンをするのにも気を使う。雪が柔らかいとか、平坦な雪面を選んでそれをする。氷化した所は、仮に落ちても止まるように直ぐ下に樹木がある場所を選ぶ。左手の沢形が斜面に吸収されるころになると、尾根が合流し稜線までは高度にして200メートルほどとなる。尾根は地形図のイメージよりも細く、左右の傾斜も強くなる。背には巨岩などもありそこを行くことはできない。
際立つ大眺望が 尾根の東側にルートをとるが、樹木が疎らとなり、転倒しようものなら軽く100メートル位は落ちそうで、否が応でも慎重になる。はるか下には大樹林帯を走る国道や松見大橋が輝いて見える。尾根の東側右手の主稜線が見渡せるようになると、尾根頭Co1676Pは近い。50センチほどの雪壁を階段登りで越えると待望の主稜線で、視界を遮るものは何一つない。大雪山域からクマネシリ山魁までの大眺望を得ることが出来る。東端には頂上部の白さが際立つ三国山があり、その左奥には独特の山容を持つ北見富士が黒い頂上部を覗かせている。近くのカンバにコースサインを付けて、西に向けてスキーのまま歩きだす。稜線上の雪は思った以上に少なく、特に、北側斜面などはハイマツが頭をもたげている。三国山よりはかなり西に位置するため石狩連峰は西端のニペの耳JPまで見渡せる。超快適な稜線散歩だが、尾根幅が50センチくらいしかないとこがあり、流石に気を使う。基本的に東西に伸びる稜線なので大きな雪庇は発達しにくいようだ。
早目にツボ足に 20分も行くとCo1680Jで、雪がクラストしているのでここにスキーをデポする。西奥を見るといつの間にかガスが発生し、ニペソツやウペペサンケの背後まで迫っている。ニペの耳JPが隠れてしまうのも時間の問題と思われた。進行方向を西から南西に変えて30メートルほど下がり50メートルほど登り返す。固そうな所を選んで歩くが頻繁に踏み抜いてしまい消耗する。Co1700Pまで登ってしまうとそこはたおやかな地形で視界不良時などはルートミスしそうな場所である。鋭角的なCo1706Pの小ピーク北斜面が黒ずんでいて迫力を見せている。ここにもコースサインを付けるが、既にニペとウペペはガスに隠れ、それは音更山まで迫っている。表大雪もガスがかかりはじめている。「ヤバいなあ〜」と呟きながら広い尾根を下り、Co1706Pへの登りにかかるが、この部分は痩せている。本来なら安全重視でアイゼン・ピッケル登高だが、横着してキックステップなどで無理矢理突破する。
根性無しの決断 Co1676Pから90分弱ほどでCo1706Pに到着する。ここまで来ると目指すユニ石狩岳との間に障害物はない。距離にして1.6キロ、高度にして100メートル下がり150メートル登り返せば山頂である。ここまでのペースを考えると120分もあれば楽に登頂出来るはずである。ピークまでの尾根筋を目で追ってみるが、難所といえるほどの場所も見当たらない。平坦な十石峠も明瞭に見えているし、ユニ石狩岳から北に伸びる尾根もボリュームがあり、北端のCo1725Pも中々の高さである。その奥に音更山の東斜面が衝立のように聳えている。躊躇せず行く場面だが、遂に、音更山東肩まで迫ったガスが気にかかる。それは山肌を完全に覆い隠すほどの濃さで、風や雪がついていると厄介だ。天気予報から大崩れはないと見たが、あえてリスクを冒す必要もない。ましてや偵察行であり、ここから引き返すことにする。いつものことながら、アレコレ言い訳三昧で、根性のない私の真骨頂発揮である(笑)。
二条のトレース 小休止の後、往路を辿るが、早めのスキーデポを悔やむ。勿論、危ないところもあるが、そこはシートラ通過でクリアすることになる。稜線上でも極力スキーを使用した方が早く移動できるはずである。要は、デンジャラスゾーンは絶対に無理しないということだろう。ワカンやスノーシューという選択肢もあるが、その場合は、Co1676P尾根頭から通しで使用した方が賢明である。Co1680Jまでフウフウ喘ぎながら戻り、スキーを履く。そのアドバンテージを実感しながら尾根頭まで戻るが、その時を待っていましたと言わんばかりに強烈な西風が吹き出す。雪煙舞いあがり、頬を打つ雪混じりの風が痛いくらいである。逃げるように南東尾根を下降する。安定しない雪質とキツイ斜面もあったりで、とてもスムーズにターンしてという訳にはいかない。専ら、斜滑降山回りターンを繰り返す。ふと、足元を見下ろすと、風に雪が飛ばされて二条のトレースが浮かび上がる。
徒労の可能性も 私と同じことを考える人はやはりいたのだと‥。尤も、積雪期は何処もがルートになり得るわけで特別なことではないが、何となく嬉しいものである。Co1342Pまで降りてしまうと風はなくなり、ここで30分ほどのランチタイムを摂る。下部樹林帯は傾斜が緩いことに加え、日陰で雪質が安定しているためスキー滑降を楽しむことができた。こまくさはしの橋脚が視界に入ってくると、山旅もエンディングを迎える。今回の山行、ユニ石狩岳登頂はならなかったが、取付尾根や稜線上の状態などを把握することが出来、偵察行としての任務は充分に果たせたと思う。ユニ石狩岳山行や石狩連峰縦走に一定の目途が立ったのは確かである。ただ、今季は雪解けが早い感じで、林道が開くのも早いのかもしれない。その意味では、今回の偵察行が単なる徒労に終わってしまう可能性もある。帰路、十勝三股からはユニ石狩が見えていた。由仁石狩川辺りが気象的な境界線なのかもしれない。
■山行年月
2010.03.12(金)
■天気
晴のち曇
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
Co1676P南東尾根
Co1342Pから稜線 Co1342Pから下部
南東尾根上部 ニペソツ山
ウペペサンケ山 クマネシリ岳
1676P直下から東望 1676Pから東望
表大雪 ニセカウと屏風
武利岳と武華山 稜線西方向
ガスるニペソツ 石狩連峰@
石狩連峰A 音更山
ガス迫る石狩連峰 1706峰への登り
1706峰 ユニ石狩岳
音更山東面 GPSトラック
コースタイム
自宅午前04時00分出発
地点分岐等 時間
国道273松見大橋 5:50
尾根Co1342P 6:55
稜線Co1676P 8:35
稜線1706峰 10:00
所要時間 4:10
稜線1706峰 10:15
稜線Co1676P 11:30
尾根Co1342P 12:00
12:30
国道273松見大橋 13:00
所要時間 2:45
自宅午後03時45分到着