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246.三国山(東大雪/1541.4M)
あえて稀有なルートから北海道大分水嶺を経て到達した頂は眺望も文句なし
充電のつもりが 2月末の異常暖気の流入と直後の冷え込みで山はどこもガリガリツルツル状態。スキーの滑りを楽しむには程遠く、充電するつもりだったが、山は少し降雪があったらしいので行ってみることにする。今回は東大雪の三国山である。山名は、北海道開拓当時の北見の国、十勝の国、石狩の国が交わる分水嶺から、三国の名称が付けられたようで、手前の西ピークは日本海に注ぐ石狩川、太平洋に注ぐ十勝川、オホーツク海に注ぐ常呂川の3つの川の源流とされる。地元有志によって調査され、そこは「北海道大分水点」と名づけられている。ちなみに、ここは北見市留辺蘂町、上川町、上士幌町の境界地点でもある。この山に正式な登山道はないが、国道273号線三国峠のトンネル側から小沢を詰めて頂上に至るルートが定着していて、2時間弱で上がれるためか入山者もかなりあるようだ。勿論、これは無雪期のそれだが、積雪期も入山口は同じで、違いは、雪崩対策から早めに稜線に上がるだけのようである。
南側の尾根から 私も、前述したルートから2003年4月に手前の西ピークまでは行っているのだが、本峰は未踏である。単なる登頂狙いなら一般的なルートを選択するのだが、あまり簡単に行けてしまうのもつまらないので、西ピーク南の稜線上の1462JPから南に派生する尾根を上がることにする。車道から入山する場合、いつも気になるのが駐車スペースの有無である。今回もそれを探しながら三国峠に向かうと、入山予定ポイントの300メートルほど手前に車1台分のスペースがあった。そこは林道入口で、おそらく狩猟目的の入山者が除雪したに違いない。装備を整えスキーを担いで入山予定地まで歩く。右手の林道をやり過ごしCo890P付近でスキーを履き、目的の尾根に向けて真北に歩きだす。平坦な針葉樹の疎林を抜けると沢形に出る。地形図からはそれなりに深いと見たが、雪で埋まっているせいかそれほどでもなくスノーブリッジを渡り、いよいよ尾根に取り付く。
細尾根に手焼く 尾根の背まで標高差は100メートルほど。傾斜のある斜面は、固い雪面に10センチ位の新雪が積もり、ジグ登高もエッジが甘いとズルズルと落ちてしまう。途中で3回ほど造材道を横切り、4回目に出会う造材道は尾根の背に真直ぐに伸びており、それを辿り尾根に上がる。そこは平坦な針広混交林で、暫くは傾斜も緩い。ラッセルも無きにひとしく、快調なペースである。左手樹間にニペソツ山とウペペサンケ山が望めることも嬉しい。Co1087Pを過ぎると、傾斜は次第に増してきて、尾根幅も徐々に狭まってくる。Co1200P付近からは前方に白き垂涎斜面が広がってくる。復路の滑りにとっておくべく、斜面左隅を上がる。気持ちよくそこを越えたものの、そこから先は尾根が細くなり、雪面は波うち、濃いブッシュに悩まされることになる。救いは右前方に目指す三国山が姿を現したことだろうか。左手の石狩連峰や背後のクマネシリ山塊が次第に全容を露わにする。
浮かぶトレース とにかく、眺望を励みに淡々と高度を上げていく。Co1400P付近まで上がると、ブッシュも薄くなり、尾根も広くなる。横から見ていた石狩連峰を縦位置から見るようになると稜線は近い。なだらかで眩しいほどの白い斜面を登りきると稜線1462JPである。もう、眺望を遮るものはない。東大雪の山々に後押しされながら、先ずは西ピークを目指す。ふと足元を見ると風で雪が飛ばされた雪面にスキーのトレースが浮かび上がる。尾根では感じられなかった人間の存在にホッとする。一旦、10メートルほど下がり、登り返す途中の岩峰は基部西側を回り込む。群青色の天空を目指すがごとく登っていくと、傾斜がなくなり本峰への吊尾根が右手真横になる。西ピークへ到達した瞬間である。大分水嶺の地に恥じない大眺望が私を待ちうけていた。表大雪や北大雪、そして、北見の山々が眺望に加わったのである。カンバの木に寄り添うように「大分水点」の標柱が雪面に出ており、その裏には「この地は、太平洋・日本海〜北海道の大分水点」と記載されたプレートが貼られていた。
大眺望の初登頂 以前来た時は、吊尾根が随分と細く見えたが、今回は全くそんな気がしない。これも7年間の経験のなせる技なのだろうか。当然のようにスキーのまま尾根をいく。が、雪面はクラストしていたり、吹きだまっていたりで気が抜けない。右下は中の川六の沢川源頭だが、思わず滑り降りたくなるような斜面である。西ピークから15分で初登頂となる三国山である。たおやかな頂上は、風もなく実にあずましい。ザックを下ろしスキーを脱ぐ。家族に登頂メールを入れた後、写真を撮り、おにぎりを頬張る。いつもと同じ行為だが、ロケーションがいいだけに高揚感も一入である。何処から見ても重量感ある屏風岳、前年GW前半に登った武利・武華、見事なまでにピラミダルな北見富士、樹林帯を蛇行する白い国道‥。全く見飽きない景観である。およそ30分、至福の一時を過ごし下山の途に着く。慎重に西ピーク直下まで降りていくが、シールは既に外しており登り返すのは面倒なので、岩峰までトラバースする。
新雪がベタつく 岩峰付近は斜面に樹木もなく、傾斜もきついので少しイヤラシイ。そこからは往路のトレースを辿り、ゆっくり降りていくが、Co1462JPへの登り返し(=階段登り)は辛かった。1462JPまではシールを付けたまま下降するのが賢明なのかもしれないが、これが意外と操作が難しいので、私はあまりやらないことにしている。Co1462JPからの尾根下降、最初の内は気分よくターンなどしていたが、登高時にも苦労したCo1400からCo1250付近までは予想通り苦しむこととなった。新たに、雪がベタつき板が高下駄状態になってしまうのである。新雪に気を良くしていたが、とんだプレゼントである。板を外して雪を削り取る作業を2回も強いられる。考えてみると、もう3月なのだからそんなことがあって当り前なのだが‥。それと、地形図には現れない小さなポコが3個ほどあり、そこはまともに尾根の背を行くと登り返しとなる。
石狩縦走もいい それを避けるべく、西側のブッシュ帯を回り込むが、それもまたスキーやストックが引っかかって泣きたくなってくる。辛い登り返しを回避するためには止むを得ないことだが、高度差150メートルを降りるのに30分以上もかかってしまう。Co1250Pからは雪のベタつきもなんのその、久々に滑りを楽しむが、日当たりのよい所は、極力、日陰を選んで降りる。これからはこんなシーンが増えるのだろう。小沢から疎林を抜け出すと、そこは日当たりのよい国道で、道路側を車までのんびりと滑り降りていく。往復5時間弱ながら充実した山旅を終える。さて、今回のルート、コースサインの類は一切なく、人跡を見出すのは困難である。だが、間違いなく使えるそれではある。雪が安定すれば沢スキーという楽しみも期待できそうである。
残雪期縦走を何処にするかは毎年悩むのだが、石狩連峰を眺めているうちにここもありかなという気持ちになってきた。トンネル横から上がり、1泊でユニ石狩岳か、2泊で石狩岳まで足を伸ばすのもいい。
■山行年月
2010.03.04(木)
■天気
快晴
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
Co1462JP南尾根
平坦な尾根の背 尾根から石狩連峰
垂涎斜面 ニペソツ山
ウペペサンケ山 クマネシリ岳
三国山 石狩連峰
JP直下から三国山 1462JPと飛行機雲
JPから石狩連峰 ニペとウペペ
JPから三国山 三国西ピーク直下
大分水点標柱 標柱裏
コース標識 吊尾根と三国山
表大雪遠望@ 表大雪遠望A
ルートの南尾根 屏風とニセカウ
武利岳と武華山 北見富士遠望
JPから南尾根 GPSトラック
コースタイム
自宅午前05時35分出発
地点分岐等 時間
国道273号Co865P 7:30
Co1087P 8:20
Co1462JP 10:00
三国山西ピーク 10:30
10:40
三国山 10:55
所要時間 3:25
三国山 11:25
Co1462JP 11:45
Co1087P 12:25
国道273号Co865P 12:50
所要時間 1:25
自宅午後03時40分到着