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245.本美里別(1123.4P)(東大雪/1123.4M)
藪山然としているだけに地図読みとコンパス訓練には最適の山だった
藪山でも心躍る この数日は日中の最高気温が10度を超え、道東の2月としては異常とも思える暖気流入で雪解けが一気に進んでいる。だが、この日は一転、平年並みの気温に戻るとの予報があり、当然ながら雪質は最悪が予想された。2月末といえばスキー滑降狙いで、迷わず北日高のメジャールートになるところだが、どうも気乗りがしない。そんな時、Torimotoさんから声がかかる。行先は「本美里別」で、足寄町と置戸町の町境付近に位置する山である。地形図にその名称を目にすることはできず、「1123.4」とあるのみである。ここには二等三角点が設置されており、点名の「本美里別」を便宜、山名とする。ただ、ポンビリベツ川の源頭に位置していることを考えると「ポンビルベツ岳」でもいいような気がする。山域も微妙で、東大雪とも道東山域ともいえるが、ここでは区分上、前者に分類する。Torimotoさん曰く、「藪山っぽいが以前から気になっていた山」だという。勿論、私は初めて聞く山だが、例え藪山だろうと、初物というのは心躍るものである。期待感を胸に同行させてもらう。
始末が悪い雪質 アプローチは、道道88号線を足寄から置戸方面に向かい、町境となる峠が登山口となる。峠には綺麗に除雪された駐車帯があり、装備を整え8時30分過ぎに歩きだす。峠の標高は700メートルを超えており、沿面距離4キロ、標高差は420メートルほど。雪の状態や山容にもよるが、普通なら登高時間は2時間弱も見ておけばいいところだ。が、樹木が密集しているような感じもあり、一部に急斜面もある。意外と時間がかかるかもしれないという予感が働く。スキーが使えないシーンも予測しつつワカンも持つ。最初は傾斜の緩い針葉樹の疎林を行くが、特徴的な地形もないのでコンパスの指示に従うだけである。いきなりのスキートレースを目にして、「物好きはいるもんだ」と思ったが、それは直ぐに見失ってしまう。雪質は予想通りモナカ状だったりクラストしていたり柔かったりで全く始末が悪い。往路はともかく、復路はどんなことになるやら‥。
大きい本美里別 針葉樹の疎林は造材道によって寸断されるが、そこは眩しいくらいの日差に満ちている。風によってなぎ倒された樹木が無残である。前方に前峰961Pから派生する尾根末端のポコが見えるが、地形図にはその高さが反映されていない。見た目は明らかに同尾根上部より10メートル以上は高そうだが‥。ポコをショートカットして尾根の背を東に進んでいくと樹木が混み合った急斜面が迫ってくる。樹木の間隙をついてのジグ登高が始まる。何とかルートを見出しながら高度を上げていくと視界が開け、Co961Pへ続く平坦な尾根に出る。ここまで上がると、左手遠くに石狩連峰やクマネシリ連山などが望めるようになる。そして、目指す本美里別も右手に山容を露わにする。「大きい!」というのが第一印象である。北進してCo961Pで小休止し、本美里別へのルートを2人で確認する。ここから進路は東に変わり、一旦、コルまで降りてそこから頂上台地へと続く急斜面に取り付く。
邪魔する針葉樹 途中で造材道を横切る辺りから樹木の密度は次第に薄れ、傾斜が緩くなると頂稜である。頂上は頂稜南端にあり、右に進んでいくと小さな高みが視野に入ってくる。足元にはそこへ続いていると思われる兎の足跡があり、それを辿っていくとやはり頂上だった。東側から南側にかけては障害物は全くなく、眺望は思いのままである。だが、雄阿寒岳と雌阿寒岳が薄らと見える程度でインパクトには欠ける。それに比べて、反対の西側はクマネシリ連山から石狩連峰、表大雪、北大雪と高峰群が並ぶ。但し、残念なことに、背丈のある針葉樹5〜6本が眺望の邪魔をしている。これがなければ最高のビューポイントとなるだろう。眺望の他に何の変哲もない頂上風景だが、直下東側は不思議な地形が広がっている。まるで土場のように平坦な地形なのである。Torimotoさんによると、その下にも似たような平坦地があるとのこと。造材道がここまで伸びていたとも考えられるが、状況からしてその必要性は乏しいように思う。クマネシリ岳の2キロ以上にも及ぶ平坦な東尾根といい、このあたりの地形は謎を秘めているようだ。
労苦を惜しまず 一通りカメラに収めた後、三角点探索にとりかかる。これと思しき所にあたりを付けて2人で雪を掘る。Torimotoさんのおニューのスコップ、柄が長くて使い勝手がよさそうだ。積雪量はさほどあるとは思えなかったが、70〜80センチはあり、やがてスコップが「カチッ!」と音を立て三角点を掘りあてる。良く見ると、側のカンバにも色落ちしたピンクテープが巻かれていた。やはり、ここを訪れる物好きはいるようである(笑)。
下山を開始したのが12時15分、好天をいいことに1時間以上ものランチタイムをとったことになる。最悪の雪質と混んだ樹木、急斜面と悪条件は揃っている。怪我をしないように慎重にルートを選びながら降りていく。ボーゲン、斜滑降山周りターン、階段下り、横滑り‥。とにかく、安全のためには労苦を惜しまないことにする。Co800付近の緩斜面まで降りてしまうと、ようやく緊張感から解放される。
温泉でまったり 良く考えてみると、2か所の樹木の密集した急斜面以外は、雪質さえよければそれなりに滑りも楽しめるルートである。正直、何度も足を運ぶほど魅力のある山ではないが、メジャールートに飽きた向きにはお勧めのそれである。何より、地形的妙味があり、地形図読みやコンパス訓練にはうってつけの山といえるだろう。
帰路は、芽登温泉に立ち寄る。こじんまりとしているが、雰囲気のいい露天風呂もあり中々趣のある温泉である。秘湯ブームが去って久しいが、温泉は入湯客で賑わいを見せていた。中には、この温泉に入るために札幌から高速を飛ばしてきたというお客さんもいて驚いてしまった。思わぬ所で高速道路延伸と料金割引制度の効果をみることになったが、聞けば、道東には名湯が多いのだという。旅行者を通じて、魅力ある地域に暮らす自分を知るとは、正に「灯台下暗し」。本末転倒のような気もするが、この際、素直に感謝したいと思う。
★補足★ 山名について、最初のアップ時は「ポンビリベツ岳」と記述したが、正確を期すべく三角点名の「本美里別」に訂正した。もとより、これとて山名ではないが、通称名もなく、Web上などで山行記録を見出すことはできない。現時点においては三角点名を山名とするのが妥当と判断したものである。当初の「通称名はポンビリベツ岳‥」は私の誤解であった。
■山行年月
2010.02.27(土)
■天気
■同行者
Torimotoさん
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
道道88号線峠
(足寄・置戸町境)
登山口の峠付近 疎林の緩斜面
無残な風倒木 町境表示(?)
Co961への急斜面 本美里別西面
本美里別西鞍部 頂稜への尾根
頂稜風景 直下から頂上
頂上から東望 頂上から西望
三角点発掘! 尾根から石狩連峰
クマネシリ岳 GPSトラック
コースタイム
自宅午前07時00分出発
地点分岐等 時間
道道88号峠駐車場 8:30
Co961P 9:40
9:50
本美里別 10:55
所要時間 2:25
本美里別 12:15
Co961P 12:50
道道88号峠駐車場 13:40
所要時間 1:25
自宅午後04時50分到着