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242.富良野岳(十勝連峰/1912.1M)
楽しさ満点の雪洞作り、必死に雪を掘る姿に山男山女の童心回帰を見た
いきなり水没! 富良野遠征2日目は富良野岳ジャイアント尾根である。前夜の白銀荘は相部屋の二段ベッドだったが、意外と熟睡できて6時に起床、白銀荘を出発したのが8時過ぎ。前夜気持ちよく飲み過ぎて少し頭が重い。「バーデンかみふらの」近くの駐車ゾーンは入山準備中の登山者でごった返している。日曜日とはいえ、やはり、メジャーな山域である。駐車スペースを確保するのも一苦労である。8時30分にスキー担いで歩き始める。ジャイアント尾根も3人にとっては初ルートで、期待でワクワクしていることだろう。先ずは、ヌッカクシ富良野川を渡渉する。砂防ダム上は2か所で流れが出ており、最初のそれは難なくクリアするが、2番目は苦労した。バランスを崩して靴もスキーも水没してしまった。まだ酔いが残っていたのかもしれない。渡渉を終えた所でスキーを履く。ここもメジャールートなのでトレースはあるとみていたが、予想通りそれはあった。北尾根末端を回り込むように上がっていく。
完璧なトレース 広い尾根の背からベベルイ沢に降りていくが、この部分のルートのとり方を失敗すると復路の登り返しが出てくるので注意しなければならないが、ほぼ完璧なトレースなのでその心配はなさそうである。ベベルイ沢をスノーブリッジを利して渡り、目的のジャイアント尾根に取り付く。ジグを切って上がっていくが、時々、クライミングサポートを最大にしてもスリップするような傾斜に出会う。最初のラッセルマンは上がれても、トレースが締まる後続者は辛いだろう。止む無く横に逃げラッセルをするが、その深いことに驚く。傾斜がきついなどと文句は言っていられないのである。1時間弱で尾根の背まで上がってしまう。天気の方は、曇っているもののガスに厚さは感じられないし、有難いことに風もない。どうやら2日目もお天気には恵まれそうである。そこから巨木の森を30分も上がると、樹林は疎らとなり、幅広の緩斜面が広がる。雪質は前日の三段山よりはよさそうな感じである。
Co1500がピーク 小休止していると後続者が追い付いてくる。見覚えのある顔とウエアだなあと思っていたら、前日に三段で会っていた人達だった。この山域ではこんな出会いが珍しくなさそうである。若者ボーダーチームとも相前後して上がっていくが、この日の若者達は忠実にスキートレースを辿っていた。カンバが綺麗な樹氷を纏う辺りまで上がると尾根形状は明瞭となり、視界も一気に開けてくる。ベベルイ沢や北尾根はもとより、よく見ると西側の尾根や沢斜面にもシュプールが描かれている。薄日も射しジャイアント尾根の頭とその左のホコ岩もガスの中から姿を現す。尾根の雪面が次第に風で歪んでくる。傾斜がなくなるとCo1500P付近で、滑降重視ならこのあたりから滑りだすのが一般的である。更に上となると、尾根上は雪がクラスとして滑りは不適だし、沢斜面となると雪崩のリスクが高い。上がるにしてもスキー登高は難しく、シートラとなる。私達はここをこの日のピークとする。
にわかリーダー 小雪庇の東側に降りて休んでいる間にハンドテストをしてみる。20センチと40センチ辺りに「評価3」ほどの弱層をみるが、斜面下部にはカンバもあり、ほぼ問題なしと判断する。その直後、Yokoさんから「雪洞を掘らないの(?)」との発言が飛び出す。そう言えば前夜、雪洞訓練とか富良野岳登頂なんて威勢のいい話をしていたことを思い出す(笑)。常日頃から有言実行を旨とする山男達とあらばそれを否定するはずもなく、雪洞を作ることにする。4人の中で経験があるのは私だけ。にわかリーダーとなり、作業に着手する。4人がかわるがわるスコップで雪を掘る。見ているだけでは手持無沙汰なので、途中からは反対側からも掘り、中で貫通させる。概ね掘り終わったら片方の穴を塞ぐ。天井を丸く削り、出入口を低く掘り下げ冷気の侵入を防ぐのがポイントである。最後に空気穴を作り完了。ここまで小1時間、さながら、童心に帰っての雪遊び感覚である。
全山スキー斜面 中にツェルトを敷き4人座ってのランチタイムは当然のことながらあずましい。何より風が防げて、想像以上に暖かい。緊急時の雪洞利用は勿論だが、あらかじめ山行プランに組み込むのもいい。確実な雪洞ポイントを把握していれば、ツェルトとシート、シュラフで山中泊は充分可能なのだから。山を楽しむバリエーションが豊富化するのは有益である。雪洞でのまったりランチの後、下山を開始する。辺りを見回すとベベルイ沢源頭やホコ岩、北尾根、ジャイアント尾根など、そこかしこに登山者の姿を見る。ベベルイ沢を下る登山者の滑りが見事だ。圧巻はボードの浮力で、板が埋まることはない。最初は尾根を意識しながら、沢寄り斜面を滑る。雪は深いがその割には軽い。途中から尾根に戻り、今度は緩斜面を滑る。右足元の、まるで冬籠りでもしているかのような十勝岳温泉街が印象的である。前年来た時は、黒々とした口を開けていた安政火口だが、今年は優しい白さを放っている。
超充実の二日間 正面の上川平野を目指す感覚でショートターンを繰り返す。山スキーをしているという満足感に浸れること請け合いである。もっと、上体を起こしてリズムよく荷重・抜重を繰り返せれば飛ぶように滑れるのだが、こればっかりはないものねだりだろう。樹林帯まで降りると、流石に滑りを楽しむという訳にはいかず、木に激突しないように注意しながら往路トレースを軸に滑り降りる。北尾根末端を回り込む辺りからはブッシュが煩わしく、気が抜けないシーンが続くが、それも砂防ダムを目にすると一気に解放感に包まれる。広がる青空と雪化粧した樹木達、安着した安堵感や充足感とも相まって心が和む。今度は水没しないように慎重に流れを渡り、道路への急斜面でキックステップを切る。道路脇を辿る足取りも心なしか軽いが、これも気分が高揚しているせいだろう。
好天に恵まれ充実した富良野遠征。2日間行動を共にしてくれた仲間達に目一杯感謝しながら13時過ぎ帰路に着く。
■山行年月
2010.02.14(日)
■天気
曇ときどき晴
■同行者
Toromotoさん
Oginoさん
Yokoさん
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
ジャイアント尾根
白銀荘 G尾根風景@
G尾根登高中 十勝岳温泉と三段
雪洞訓練@ 雪洞訓練A
雪洞入口 雪洞中から
G尾根上部 ベベルイ沢
私のシュプール Tさん滑降中
樹氷と青空 砂防ダム下流
川沿いの樹林 GPSトラック
コースタイム
白銀荘午前08時10分出発
地点分岐等 時間
バーデンかみふらの 8:30
G尾根Co1190P 9:20
G尾根Co1500P 10:20
所要時間 1:50
G尾根Co1500P 12:00
G尾根Co1190P 12:20
バーデンかみふらの 12:55
所要時間 :55
自宅午後04時05分到着