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239.久山岳(北部日高/1411.7M)
眦決して月夜の山行も今回は天国のラッセルで意外とアッサリリベンジなる
モヤモヤ感払拭 北日高の久山岳は、昨年(09年)12月に深雪ラッセルで悪戦苦闘の末、Co1250から撤退した山である。リベンジというか、宿題というか、私の中にモヤモヤとしたものが残っていて、それを何とか払拭したいという思いで厳冬期に再挑戦となった。前回は5時間30分の時間切れで苦杯をなめたので、今回は登り7時間をみてプランを立てる。前回と同じ西林道除雪終点を入山口とするが、今回は完璧な暗闇のスタートである。但し、月夜なので漆黒の闇という訳ではない。ヘッデン点灯し林道を歩きだすが、幸運にもラッセルは10センチ程度である。正月以来、まとまった降雪がないので、深いラッセルはないかもしれないとのヨミもあったのだが、どうやらそれは単なる希望的観測ではなかったようだ。しかし、糠喜びは禁物である。心を引き締め先を急ぐ。前回スキーを濡らしてしまった久山川右股川の渡渉だが、水面の凍結が進み何事もなくクリアする。
敬遠される久山 ここを上がると林道は直線的となり、途中で神社コースが合流してくる。トレースを期待したが、あるのは兎の足跡だけ。東隣の剣山はそこそこ登山者が入っているようだが、久山は敬遠されるようだ。もしかすると、山の存在自体が知られていないのかもしれない。神社コースは林道終点(Co530)登山ポストから久山岳の麓をトラバースするが、下山時に微妙な登り返しがあるのでそれを避けるべく、今回は林道Co500付近からCo568P西の沢形渡渉ポイントへショートカットルートを選択する。等高線に対しておおよそ45度位の角度となるルートである。現在地を確認の後、コンパスで方向をセット。それに基づき進むが、登っているという感覚はない。比較的薄い雑木林の中もラッセルらしいそれはなく、浅い沢形を2回越えて直線的に淡々と歩んでいく。地形図Co568Pのやや南を通過し、目的の沢をスノーブリッジを使い渡渉する。
目引く白き斜面 右手はスッキリとしたカラマツ林で、やや左手の川沿いを上がっていくが、「極楽宮通り交差点」を知らないうちに通り過ぎてしまった。一登りするとCo683Pで、ほどなく「広場」に到着する。ここまで1時間40分、全く快調なペースである。12月には頭を出していた石碑も今は雪の下で、その時見上げていた「日輪釈迦如来」の看板も目線の高さである。折しも、剣山の稜線から陽が上がり周囲が一気に明るくなる。ここから徐々に傾斜が出てくるが、とにかく、積雪量が昨年12月よりは断然多く、尾根の鋭さや細さは姿を消し、たおやかさが増した感じなのだ。背後の十勝平野は少し靄った印象だが、剣山から久山へのスカイラインは明瞭だ。鞍部の奥には鈍く輝く太平洋も望むことが出来る。尾根左手の垂涎斜面とともに私の目を引き付けたのは、久山川右股川を挟んで北に対峙する尾根である。名もなく小ピーク群が稜線を形成し、国境稜線へと伸びているが、その末端部付近の南斜面が白き疎林なのだ。
超快調なペース 今回の入山口から西に伸びる林道を辿ればさしたる時間もかからずに取付まで行けるだろう。一度滑ってみたい斜面である。C910J付近を過ぎると、尾根には小さいながら雪庇も出来、吹溜りなどが現れる。雪質も一様ではなくなってくる。そして、所々で30センチほどのラッセルを強いられるようになる。それでも、前回は尾根登高が厳しくて早めに左手の沢に逃げ込んだが、今回は豊富な雪が尾根登高を容易にさせている。8時30分過ぎに前回撤退したCo1250Pに到達する。所要時間は前回の約60%、装備はほとんど同じなので、違いの主たる理由は雪の状態ということになる。先ほどまでの好天は何処へやら、ガスが青空を覆い隠し小雪も降りだしてきた。そして、風の音が‥。それでも左前方には一際高い頂上が、前方には前峰へと続く急斜面が見えてくる。左手の沢形は次第に斜面に吸収されていくが、相変わらずの疎林で、「何処まで続くの(?)」という感じである。
頂上までスキー 前峰の100メートルほど下から、直接本峰と前峰の鞍部を目指す。パウダーの斜面を斜上していくと、頭上に雪庇が張り出してくる。それほど大きなものではないがやはり気持ちの良いものではない。苦しいが途中で休まずに通過する。さほどの傾斜でもなく、ダイレクトに頂上を目指すのも可能だが、予定通りコルに上がりザックをデポする。盛り上がった吹溜りを越えて急斜面に取付く。スキーで全く問題はない。念のためにと持ってきたワカンは無用の長物と化してしまった。最後は兎の足跡に導かれるように辿ると平坦な頂上だった。ピラミダルな芽室岳を見たかったが、国境稜線はガスの中で、僅かに北西の1532Pと1537Pが薄らと浮んでいるだけである。天気は悪化傾向にあり、長居は無用とばかりにおよそ5分の滞在の後、頂上を後にする。前峰までの雪面が大きく波打ち、樹木が強い西風に晒されていることが容易にうかがうことが出来る。
頭から3M滑落 鞍部まで戻り、ザックを回収し、直ぐにシールを外して滑降を開始する。Co1050P付近までは、尾根上もしくは尾根寄りの沢を降りるが、クラストした急斜面でエッジが利かず3メートルほど滑落してしまう。頭から落ちてしまったので、樹木に強打しないように手やストックでガードする。今回はメットを省いたが、やはり基本装備といえそうである。以降は、Co850付近まで大斜面に気持ち良くシュプールを描き、樹林帯を縫うように滑り降りると広場だった。ここでランチの予定だったが、時間が早いのでキャンセルし往路をそのまま戻ることにする。等高線は正直なもので、平坦に見えたショートカットルートも楽にスキーを滑らせてくれた。可笑しかったのは、林道の私のトレースで、真直ぐに歩いたつもりだがグニャグニャだった(笑)。いかに月夜プラスヘッデンとはいえ、昼間の行動とはやはり異なるようである。
山スキー向き山 車に戻ったのが11時30分で、下りに要した時間は僅か70分。その内、林道歩きが20分なので、高度差900メートルほどを50分で降り切ったことになる。アプローチの林道下降を考えると、この久山岳がいかにスキーに適した山であるかを物語っている。沢上部はやや樹木が混んではいるが、滑りに大きな支障が出るほどではない。尾根の南に広がる東面は風の影響もうけ辛く、雪質も安定している。少なくとも、オダッシュ山などよりは滑りを楽しめ、北日高の隠れた山スキースポットと言えそうである。意外とあっけない形ではあったが、久山岳の積雪期登頂を果たすことが出来た。昨年来の鬱積していたストレスをようやく発散できたことは勿論である。
このところ、下山後の温泉も楽しみの一つで、今回は芽室町の「川北温泉」で湯を頂く。2日の上滝山山行から中2日の山行、少し張り切りすぎかもしれない。汗を流しながら、来週はまったりしようと心に誓ってみるが‥。
■山行年月
2010.02.05(金)
■天気
晴のち曇
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
西林道・北東尾根
広場のご来光 対峙する白き斜面
看板も目線に たおやかな尾根
垂涎大斜面 大斜面と剣山
小雪庇 尾根から頂上
「カエル岩」 「末広の木」
鞍部直下の斜面 鞍部から頂上
うねる雪面と雪庇 本峰直下から前峰
頂上風景 大斜面上部から
久山川の渡渉点 GPSトラック
コースタイム
自宅午前03時35分出発
地点分岐等 時間
西林道除雪終点 5:20
林道505P 6:05
広場 7:00
久山岳 10:15
所要時間 4:55
久山岳 10:20
広場 10:55
林道505P 11:10
西林道除雪終点 11:30
所要時間 1:10
自宅午後02時00分到着