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238.上滝山(北部日高/1314.3M)
上滝山・日勝峠縦走キャンセルも山の中に身を置いていればいいやと納得
顕著な放射冷却 1月29日、労山熊見山から双朱別岳へのプチ縦走を計画したが、稜線上の猛吹雪に恐れをなして労山熊見から撤退したばかりである。が、それに懲りずに国道を挟んで対峙する上滝山から日勝峠への縦走プランを立てる。但し、今回は日勝1445峰年納山行以来のOginoさんが一緒である。早朝6時過ぎに峠パーキングでOginoさんと合流する。風もなく満天の星空であるが、そのために顕著な放射冷却となり、マイナス20度を超える強烈な寒さである。「風が出なければいいが‥」と話しながら、車を1台パーキングにデポし日勝峠日高側6合目へ向かう。6合目標識から少し日高側の国道屈曲点が入山口の奥沙流林道で、有難いことに駐車スペースは除雪されていた。装備を整え7時前にスタートする。先ずは、尾根取付までの2キロ弱の林道歩き。ジッとしていると底冷えする寒さだが、歩きだすと直ぐに汗ばんでくる。沙流川に架かる橋を渡った辺りでアウターを脱ぐ。
好天一転暗雲が 酷寒時といえども厄介な風さえつかなければ特別な厚着の必要はない。基本的には、薄手の3層レイヤードでOKである。寒さ対策でフリースジャケットを常備しているが、使ったことがない。専ら、ヴィバーグなどの緊急時装備となっている。聞けば、Oginoさんも同様のことを口にしていた。全く静かな林道を交互にラッセルすること40分、ルートとなる北尾根末端に到着する。単独ではこのアプローチ部分でも消耗するところだが、今回はOginoさんのお陰で体力を温存することが出来た。取付付近は傾斜が強く樹木が濃いので少し気を使う。こまめにジグを切りながら高度を上げるが、雪の状態はやはりいい。過去2度訪れているが(06年2月末/09年3月末)、かなりクラストしていたことを思い出す。一登りすると最初の造材道に出会う。ここで小休止するが、出発時の好天は何処へやら、上空には灰色の雲が広がりはじめ雪も舞ってきた。天気予報は「晴ときどき曇」だが、これが日高らしい冬型天気ともいえる。
睫毛が粘りつく 「風も出てきそうだ」などと話しながら登高を再開する。20センチほどのラッセルに耐え黙々と上がっていく。この尾根、地形図では平均的な斜度が稜線まで続いているように見えるが、実際は、尾根の半ば辺りからは傾斜は緩やかになる。造材道を3回ほど横切ると樹木もやや疎らとなり、予想以上のスキー適地斜面に変わってくる。高度を上げるにつれ風が出だし、樹木はたっぷりと雪を付ける。見た目にも厳しい寒さが伝わってくる。勿論、睫毛は粘りつき、帽子は前(額部分)が凍っている。ただ、スキーマスクの防寒効果は絶大で、寒さはあまり感じない。やがて、前方が少し明るくなり傾斜が一段と緩んでくる。ほどなく、尾根頭・稜線に出る。前2回と違いとにかく雪の多さが際立っている。ザックをデポし右手(西側)の上滝山に向かう。木立の全く疎らな丘陵地を直線的に上がっていくと東ピークで、こちらの方が三角点のある本峰より17メートルほど高い。
三角点は雪の下 天気さえよければペンケヌーシ岳や1347峰(双朱別岳)、トマム山群、そして、東の沙流岳などが一望できるのだが、残念ながら、それらを目にすることはできない。東隣の1356ピークすらガスの中にある。鞍部まで一旦下り登り返すと上滝山本峰で、東ピークより低いことが明瞭である。景観にさしたる変化はないが、北側に山間を走る国道が薄らと見えている。三角点が出てこないかと、それと思しき所をストックのグリップ部で掘ってみるが、ストックが1メートルほど簡単に潜ってしまったのでアッサリ諦める。東ピークを経てザックデポ地まで戻り、日勝峠までの縦走を続行するかどうかを検討する。時間的には15時頃までには日勝峠に降りられそうで問題ないのだが、正直なところ、厳しい寒さと視界不良で私達のモチベーションは上がらなかった。大崩れはないものの、悪化傾向にある天気も気になっていた。相談の結果、縦走をキャンセルし往路を戻ることにする。
私達は奇人変人 Oginoさんは心身ともに強靭でハードな山行もこなすが、私と同様「山の中に身を置いていればいい」派(笑)のようで、2人に悔しさや拘りはない。ツェルトを立てて早めのランチタイムとする。何を好んで厳寒時の雪山に身を置くのか‥。普通の人が見たら私達は奇人・変人に映ることだろう、などと話しながら半ば凍ったおにぎりを熱い紅茶で流し込む。およそ1時間、ボソボソと山用具の話などの後、下山を開始する。往路のトレースにつかず離れずしながらパウダー斜面をゆっくりと滑り降りる。それなりの楽しさを味わいながら僅か20分で林道に降り立つ。林道は沙流川に架かる橋を渡ると緩やかな登りとなる。ノンシールで上がりきれるか、今山行で一番の難所(?)である。ちなみに、Oginoさんはウロコ板なので労することはないだろう。雪が柔らかいのでスリップを最小限に抑え何とか登り切り5時間弱の山行を終える。
天気を読む力を 峠パーキングまで戻る途中、車中からみる稜線上は風が強く雪煙が上がっていた。キャンセルはやはり正解だったと思う。稜線上を歩くには天気の安定する3月の声を聞いてからが無難のようである。折しも、道北の暑寒別岳での単独遭難事故の道警捜索が打ち切りになったばかりである。自力下山を願うばかりだが、増毛山域は、今の時期、日本海から雪雲が次々と流れ込み降雪と強風が続くという。ひとたび荒れだすいつおさまるか分からないともいう。入山するには過酷過ぎる条件だったに違いない。天気傾向を読み取る力を高めなければと思う。正午前に下山出来たこともあり、アフター登山は新得の「くったり温泉レイクイン」で温泉を頂く。冷え切った身体の隅々まで血が巡る。ほぼ貸切状態で、皆あくせくと働いている昼日中に湯に浸る我身の贅沢さを実感する。これもまた、無事に下山出来たから故の感覚と開き直ったりする。
■山行年月
2010.02.02(火)
■天気
晴のち曇
■同行者
Oginoさん
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
北尾根・東峰
川霧上る沙流川 北尾根取付付近
北尾根中腹 稜線直下を行く
尾根頭から東峰 尾根頭から稜線東
東峰風景 鞍部から上滝山
雪纏う樹木@ 雪纏う樹木A
本峰から東峰 GPSトラック
コースタイム
自宅午前04時10分出発
地点分岐等 時間
日勝峠6合目P 6:45
北尾根取付 7:25
東峰 9:30
上滝山 9:35
所要時間 2:50
上滝山 9:40
北尾根頭 9:50
10:45
北尾根取付 11:05
日勝峠6合目P 11:25
所要時間 1:45
自宅午後03時30分到着