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236.チトカニウシ山(北大雪/1445.8M)
4度目の訪問にして最高のパウダーに恵まれるもピークはホワイトアウト!
横着な登山準備 北大雪遠征2日目、道の駅しらたきで朝を迎える。天気予報では回復傾向を伝えているが、少なくても、朝の段階ではパッとしない。山はガスに覆われ、小雪が舞っている。だが、気持はそのうち良くなるだろうと楽観的である。朝食後、北見峠に向かう。雪深い山間部に凹型に現れる国道を車を走らせていくと道路両側に白樺の木立が並ぶ。新緑の時期などはさぞかし美しいことだろう。ソアラ仲間のルージュさんが好きなポイントだというのも頷ける。峠パーキングにはスノーモービルを積んだ車が何台も集結している。さて、彼らの行き先は何処か‥。そこから少し上川側に下がった所が登山口となる。広く除雪されているのでそこに車を止め、横着にも車内で登山準備をする。ウエアを着込むのは勿論、兼用靴を履きスキーにシールまで貼ってしまうといった具合で、我ながら呆れてしまう。出発を少し逡巡するが、意を決して8時に歩き始める。電柱がなければ何処が林道か分からないほどの状態で、雪が起伏を覆い隠してしまっているのだ。
地形複雑な下部 電柱に沿って上がって行くが、相変わらず、吹溜りが高く大きく成長している。その上のやや固そうな所を選んでルートをとる。正面にアンテナ塔が見え徐々に近づいてくる。林道が右に屈曲する所をそのまま東進する。この山の下部は地形的にスッキリとせず、復路には登り返しも強いられるので少し厄介である。出来るだけ登り返しのないようにルートを意識するが、どうしても微妙なそれが残ってしまう。そんなことを考えているうちに、50メートルほど沢側に行きすぎてしまったことに気づく。過去3回の記憶に基づいたものだったが、人間の記憶の曖昧さを痛感する。苦笑しながら予定のルートに戻る。「後から来る登山者に笑われるなあ〜」と落ち込んでしまう。人気の山だけに前日あたりは登山者も入っているのだろうが、昨夜からの降雪がトレースを完全に消し去っている。20センチほどのラッセルだが、パウダーなので苦にならない。ダラダラとした登りはCo980あたりででようやく終息し明確な登高となる。
響くスノモ爆音 峠方向はガスで視界は利かないが、スノーモービルの爆音が山中に響いている。チトカニに来ないことを願いながらのジグをきる。針葉樹はたっぷりと雪を纏い、カンバは白い花を咲かせている。Co1050付近からは垂涎の斜面も加わりロケーションはとてもいい。この日は日曜日、そろそろ後続者が現れるはずだが、その姿はない。もっとも、キャンセルしてもおかしくはない荒れ模様ではあるのだが‥。時々、ガスが切れて青空が現れる。雪面が眩しいほどの輝きを発する。左手の尾根の狭まりを感じ始めると樹木が疎らになり、雪が所々クラストしてくる。ほどなく肩で、右手に見えるはずのチトカニウシ山は取付付近がぼんやりと浮かんでいる程度である。風を避けるように、尾根の直下東側にルートをとる。ここは30センチを超えるラッセルとなる。ガスが切れて一瞬、頂上部が望めるが直ぐに隠れてしまう。コンパスをピークにセットしその方向を辿る。勿論、コースサインも付けていくが、何度も使用しているうちにビニールテープはボロボロになってしまっている。次第に雪が固くなり風が強まってくる。
強風で最短滞在 本来は細く背の低いハイマツだが、たっぷりと雪を付けてさながらモンスターと化している。視界は30メートルほどだろうか。もうすぐピークのはずだが中々着かない。東側の斜面が少し切れ落ち出してくると、前方に一段高い雪壁が現れる。そこを無理矢理スキーで上がると待望の頂上だった。僅か1メートルほど高いだけなのだが、そこは猛烈な風が吹いていた。私の山行記のコースタイムは5分単位なので最短でも5分となるが、実際の滞在時間は2分くらいだったと思う。とても立っていられず、横になって時間を確認し、コンパスに下山ルートをセットする。ゴーグルの出番だが、ザックから出すと何故か既に曇っていて使い物にならない。前日の湿気がバンドに残っていたのかもしれない。直ぐに下山を始めるが、視界は極端に低下しホワイトアウトに近い状態となる。コンパスとGPSの指示に従い何とか取付まで降りる。ここでシールを外し往路を辿るが、トレースはほとんど消えかけている。ヒールフリーで肩まで移動し、いよいよ滑降開始である。
簡単でも難しい この山は4度目となるが、雪質は今回が一番だったように思う。とにかく、腰上まで上がる雪煙を感じながら思い通りのシュプールを描く。アッという間に鞍部まで滑り降り小休止する。この山、ここから登山口までが下りといえども結構キツイ。僅かな勾配の登りなので、ノンシール・ヒールフリーで突破出来なくもないが、急がば回れという諺もある。腹を満たした後にシールを付ける。往路のルートミスを修正するかのように直線的にルートをとる。後続者がいなくて寂しい感じは否めないが、私の失敗は誰にも気づかれずに済み、正直、ホッとしたものである。林道屈曲部まで戻ると、再びシールを外し下るが、緩い傾斜のパウダーなので滑りは良くない。ストックで漕ぎながらの下降で肩がだるくなる頃、登山口に舞い戻る。標高差600メートルほどの山だが、大休止したわけでもないのに下りに105分も要してしまった。このチトカニウシは簡単そうで難しい山という印象を新たにしたものである。ま、あくまでも私のレベルではということだが‥。
上川町が境界線 帰路、上川市街まで来ると雪も風も止んでいて青空も広がっている。国道39号線に入ると前方奥に見事に白い山が量感豊かに現れる。瞬時に山名が出てこないが、方向・山容からして屏風岳しかない。その迫力に目を奪われていると、今度は右前方奥に黒岳から凌雲岳、上川岳へのスカイラインがクッキリと浮かび上がる。チトカニウシ山方面とは僅かに南に位置するだけなのだが、これほど劇的に天気が変わるのも驚きである。上川辺りがそのラインなのかもしれない。層雲峡温泉でお湯を頂き山行の疲れを癒した後、無性に塩辛いものが食べたくなりラーメン屋さんに駆け込む。山では甘いものがメインなのでその反動なのだろう。始まったばかりの氷瀑祭りはそれほどの人出でもないようだ。開催期間中に、カラフルにライトアップされた夜のそれをカメラに収めたいものである。アイスクライミングの名所「銀河ノ滝」に様子見に立ち寄ると、4人パーティが登攀中だった。高所恐怖症の私にはとても真似できそうにないが、眺めている分には楽しそうでカッコイイと思ったりする。
■山行年月
2010.01.24(日)
■天気
曇ときどき雪
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
北見峠
林道@ 林道A
下部緩斜面 取付斜面
雪の花つけたカンバ 雪を纏う針葉樹
垂涎斜面@ 垂涎斜面A
青空と雪纏う木立 日射しで輝く雪面
肩直下@ 肩直下A
肩から頂上方向 ハイマツモンスター
Co950のアンテナ塔 GPSトラック
コースタイム
道の駅しらたき車中泊
地点分岐等 時間
北見峠 8:00
鞍部Co910p 8:50
肩Co1258p 10:25
チトカニウシ山 11:05
所要時間 3:05
チトカニウシ山 11:10
肩Co1258p 11:35
鞍部Co910p 12:15
北見峠 12:55
所要時間 1:45
自宅午後06時25分到着