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233.社満射岳(北日高/1062.7M)
久々の社満射は青い空と白い山稜、そして、最高のパウダーで迎えてくれた
滑り重視プラン 2010年の正月山行となった伏美岳登山は、「少し背伸びしたかなあ〜」という感無きにしも非ずだったので、第二弾は滑り重視の軽めのプランとなった。南富良野町の道の駅をベース(車中泊)に、初日は社満射岳、2日目は落合岳、3日目は狩振岳というものである。時間的に余裕を持たせるべく、前日現地に入る。あれやこれや積み込むと3ドアのRAV4Lではやはり狭い。スキーとストック位はキャリア搬送にすればいいのだが、ズルズルと車内に積み込んでしまっている。それでも、前後のシートがフラットになるので寝るには都合がよい(ヘッドレストは外す)。その点にだけ関して言えば、5ドアのRAV4よりは使勝手がいいらしい。但し、道の駅だけあって、深夜まで車の出入りがあり安眠とまでいかないが‥。初日、冬用のシュラフから抜け出し、暖房の効いた道の駅のトイレで歯を磨き顔を洗うが、有難さを実感する。しかし、この後、想定外のことが相次いで起こる。
アウターがない 時間は6時30分を回っており、食料を買うべく近くのコンビニに向かうが、このお店、営業は7時から。とりあえず、道の駅に戻って山用のウエアに着替えるが、なんと、薄手のアウター上下を忘れてきていた。一瞬、頭が真っ白になるが、ゲレンデ用にと持ってきたドロワットパーカーと同パンツの存在に気づく。ただ、山中での行動となると、厚手過ぎて重いし体温調整も難しいので、厳冬期でも使用したことはないが、この際、これを着るしかない。自己嫌悪に陥りながら、ようやくオープンしたコンビニで買い物を済ませ、社満射岳の登山口に向かう。ここは2度目だが、前回は内藤零号線の除雪が最終民家までだったので、林道Co420付近からの登山となったが、今回はラッキーなことに小沢を渡り、内藤ノ沢左岸Co450まで除雪がされていた。最低でも30分くらいは儲かった感じである。早速、準備を整え歩きだすが、明瞭なトレースがあるのでラッセルは全くない。
銀世界と大眺望 ルートは内藤ノ沢左岸尾根(=タケノコ山北東尾根)で、尾根の上部近くまで針葉樹を核とした樹林帯である。初めこそ傾斜は緩やかだが、下部で林道を越えるといきなり傾斜が増す。積雪量はさほどではないが、そこかしこに付けられているピンクのテープが目に入ってくる。森林調査用のそれもあるとは思うが、ほとんどがコースサインらしい。よくも付けたりである。一番ハッキリとしたトレースを何も考えずに辿るが、急斜面を直登する時があり、クライミングサポートを最大にしてもスキーがずり落ちたりする。そんな場合は、雪面に新たにトレースを刻むことになる。やがて、右手が徐々にひらけてきて、針葉樹の森から抜け出すとそこには眩いばかりの銀世界が広がっていた。肩まで上がると、みなみふらのスキー場から伸びる尾根が右手から合流するが、トレースらしきものはない。それよりも目を奪われるのが360度の大眺望である。
夕張岳威容露わ 雲ひとつない青空に浮かび上がる山稜は見飽きることがない。背後の十勝連峰や東大雪連峰をはじめ、右手の夕張山地の山々、左前方の落合岳や狩振岳等、眺望派の私にとっては必然的にカメラを構えるシーンが多くなる。内藤ノ沢源頭の雪化粧したカンバが綺麗だ。雪は流石に少しクラストするが、カリカリというほどでもない。ほぼ2時間でタケノコ山に着く。ここから社満射岳とのコルまで一旦60メートルほど下降する。稜線のやや南側をトラバース気味に進み、社満射の登りにかかる。極小さな雪庇の北側をジグを切るが、右足元に広がる樹林帯の美しさときたらどうだろう。「帰りはこの斜面で2〜3本」を決める。急斜面を登りきると、あとはピークまで平坦な頂稜が続いているだけである。頂稜西端の高みが頂上で、ここまで上がると、夕張山地、なかんずく夕張岳が特徴的な山容を露わにする。北側眼下にはかなやま湖が白く広がっている。
超快適な北斜面 おそらく全面結氷しているのだろう。よく見ると湖を横切る橋の近くに色とりどりのテントが並んでいる。ワカサギ釣りだろう。風も弱いので30分近く休む。前回来た時は3月で、雪もくすんだ感じだったが、今回はとにかく何処を見ても完璧に白い。復路は頂稜東肩を少し降りた所から北斜面を滑ることにする。登高時に目を付けていた場所である。適度な斜度のカンバの疎林、雪質も全くのパウダーで気持ちよく100メートルほどを滑り降りる。北斜面に差し込む日射しがカンバにあたり長い影を作っている。その斜面にシュプールを描くのが申し訳ないような気になってしまう。登り返してもう1本滑りを楽しみランチタイム突入。メットを脱いでストックにかぶせるが、その青色が雪に映えている。お腹を満たした後、シールのままタケノコ山まで登り返す。シールを外して滑降ルートを検討する。前回は雪崩が怖くて尾根を降りたが、今回は内藤ノ沢を降りるつもりで、とりあえず、直下の沢上部まで移動する。
内藤沢を大滑降 僅かにトレースもあり、上から見た限りでは問題はなさそうである。ハンドテストでも顕著な弱層はないが、念のためザックのバックル類を外し、ストックの輪も上から握り滑りだす。深いパウダーだが、斜面には微妙な起伏があるのでバランスコントロールが求められる。見た目以上に長い斜面で、大きく弧を描きながらゆっくり降りていくと、Co700辺りで右手から斜面が合流してくる。この斜面も美味しそうである。傾斜が緩んでくると大滑降もエンディングを迎える。下から沢の全景を見上げるが、雪崩の不安はあるものの、長さ、広さ、斜度、雪質、いずれも垂涎もので、これほどのゲレンデはザラにはないだろう。Co590で左手の樹林帯にルートをとると、直ぐに往路のトレースに出会い、そこから僅か5分で入山口の林道だった。結局、日曜日の超好天にもかかわらず、この日も私一人。何と勿体ないことかと思ったりする。
映画「鉄道員」 オフピステとかバックカントリーがもてはやされる昨今だが、山スキーはまだまだマイナーなスポーツなのだろう。もっとも、車で1時間も走れば山スキーの聖地・三段山もある。すぐそばには狩振岳やトマムもあり、数少ないスキーヤーが分散しているともいえよう。
下山後は、かなやま湖畔の保養センターまで足を伸ばして温泉を頂き、映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった幌舞駅付近を散策する。食堂や商店、床屋など、駅舎を中心とした古い建物が再現されていて、子供の頃に目にした故郷の町並みを思い出してしまった。ホームに止まる朱色の短いディーゼル列車と列車庫も目を引き、隣接した情報プラザには「鉄道員展示コーナー」も設置されていた。街頭には音楽が流されていたが、おそらく、映画のテーマ曲か挿入曲だろう。夜はナイタースキーを予定していたが、生憎、日曜日はお休み。そんな訳で、ビールを飲んで道の駅2日目の夜を過ごす。
■山行年月
2010.01.17(日)
■天気
快晴
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
タケノコ山北東尾根
内藤ノ沢
タケノコ山と社満射 樹間からタケノコ山
銀世界の稜線@ 銀世界の稜線A
輝くダケカンバ クラスト気味の稜線
背後の十勝連峰 背後の東大雪
右手の夕張山地 社満射岳
落合・トマム・狩振 タケノコ山直下
コルから社満射岳 社満射岳直下
頂上から東望 山頂標識(?)
夕張岳 眼下のかなやま湖
雪化粧 パウダーの北斜面
溢れる日射し ザックとメット
上部から内藤ノ沢 下部から内藤ノ沢
鉄道員の駅舎 GPSトラック
コースタイム
前夜南ふらの道の駅泊
地点分岐等 時間
入山口(Co450) 7:45
タケノコ山 9:40
9:50
社満射岳 10:25
所要時間 2:40
社満射岳 11:00
北斜面 11:10
12:30
タケノコ山 12:50
13:00
入山口(Co450) 13:25
所要時間 2:25
南ふらの道の駅車中泊
★十勝連峰から東大雪
★夕張山地