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231.久山岳(北日高/1411.7M)
2度目の年納め山行は途中撤退も望外のスキー向き垂涎斜面で奇声発す
トレース糠喜び 09年の年納め山行は、20日の日勝1445峰スキー滑降で終えたはずだが、今年最後の快晴予報とあらば、年賀状書き(といっても全てPC&プリンタ任せ)も前日にやっつけ仕事で済ませて山へ向かっていた。行き先は北日高の久山岳。この山は、今年8月に全道交流登山会で上がっているが、積雪期はいまだ未登頂である。登山ルートは、剣山神社を起点とする夏道が一般的と思われるが、今回のアプローチは、今夏の交流登山会で使用した西側林道を除雪終点まで車で乗り入れることとした。地形図表記400標高点の北350メートルのT字路に車を止めてスキーで歩きだす。トレースがあるので「これは楽勝!」と思ったのもつかの間、直ぐに東側(左手)の林に向きを変えていくではないか。ザクザクとした少し抵抗力のある雪のラッセル開始である。暫く行くと林道は右に分かれるが、ここを詰めると夏道コースの通称「広場」近くまで上がることが出来る。今回は、道なりに進み、夏道に早めに合流するプランである。
横着渡渉で着氷 林道は久山川を渡るが、なんと橋がない!。水量は少ないが、スノーブリッジも未発達で流れは露出している。横着してスキーを脱がずに無理矢理渡りきるが、テールを少しだけ濡らしてしまった。板もシールも瞬時に凍ってしまい、あっという間に高下駄状態になってしまう。スキーを脱ぎ氷を落として事なきを得る。前述した林へ向かうトレースはこの渡渉を避けるためなのかもしれない。気の遠くなるような真直ぐな林道を淡々と歩いていく。左手の疎林には剣山の稜線越しに朝日が差し込んでくる。その眩しさと穏やかさに安堵感を覚えていると、左側から神社コースのトレースが合流くる。再びラッセルから解放され有難い気分になるが、次第にそのトレースが雪で埋められてくる。登山ポストのある林道終点は、地形図表記の林道終点から200メートルほど南進した所にある。ここまで約2キロ70分はまずまずペースか。
広場までは順調 夏道はここで90度方向を変え西進するが、久山岳東裾野をトラバースしつつ高度を緩やかに上げていく。だが、実態は平行移動もしくは下降している感覚に襲われる。流れのある小沢形を3箇所こえ、最後の沢筋に沿って左岸を上がっていくと「極楽の宮通り交差点」で、ここから北へ少し下った所が、冒頭で触れた林道の終点である。登山はここからが本番である。コースは尾根の背を真西に進むだけなので難しさはないが、どれだけのラッセルとなるかである。すでに、トレースは雪面の極僅かなアンジュレーションでしかなく、少しでもそれを外すと40センチほどののラッセルを強いられる。それでも、通称「広場」までは傾斜もさほどなく容易に上がれる。巨木に宗教団体の札がかけられ、雪上には石碑も顔を覗かせている。樹間から剣山が見えるようになり、その北側には十勝平野も望めるようになる。尾根は徐々に顕著となるが、地形図のイメージよりは広い感じで、広葉樹の密度も薄い。だが、ラッセルはいよいよハードになってくる。
スキー力を実感 Co800付近からは傾斜も増してスキーがズボズボと埋まりだし、ペースが極端にダウンする。Co850を過ぎたあたりで遂にスノーシュー登高に切り替える。しかし、その選択が誤りだったことを知るにはそう時間はかからなかった。30分で高度にして30メートルも上がっただろうか。とにかく、膝上までのラッセルとなり、雪の中でもがいているというのが実態だった。結局、スキーデポ地まで降りて再びスキー登高を開始する。雪上浮力はスキーが圧倒的なアドバンテージを持つことは分かっていたが、これほどとは思わなかった。その威力を否応なく再認識させられる。高度を上げるにつれ、「熊の遊園地」「木石見返り坂」「安産岩母の胎内」といった看板に出会うが、時間が迫ってくる。今回も12時なので、どう考えても登頂は厳しい感じである。だが、出来るだけ上まで上がりたいという気持ちは強く、荷をデポすることにする。ザックの重さは10キロ超程度だが、それがあるのとないのではスキーの沈み具合が全く違う。右手遠くの真白なウペペサンケ山とニペソツ山が素晴らしい。
悔やまれるミス 尾根が細くなってくると、左手の沢源頭斜面に逃げる。ここは快適な斜面で、上部の藪まで詰めきるとCo1100付近まで高度を稼ぐことが出来た。尾根に戻り細かくキックターンを繰り返しながら上がっていくと、左手上方の頂上とその右の前峰が視界に入ってくる。時間はタイムリミットを過ぎているが、30分を上限にギリギリまで攻める。「石松安産岩」を越えて少し上がったところでタイムリミットを5分オーバー。ここをこの日のピークとする。高度にして1250メートルあたりだろうか。スキーとスノーシューの脱着とスノーシュー登高に要した時間は小1時間程度だが、これがなければ何とかなったかもしれない。悔やまれる判断ミスであった。休むことなく下降を開始する。十勝幌尻岳の樹木の濃い尾根下降に比べると、ここはまだ楽だが、慎重さを放棄することは出来ない。Co1100位からは、右手沢斜面に出る。眼下に「素晴らしい!」と言わずにはいられない大斜面が広がっている。
私らしいラスト 剣山を眺めながら十勝平野に飛び込む感じで滑り降りる。雪質も最高で、この山でスキーを楽しむ場面があるとは想像もしていなかった。それだけに、上がる歓声(奇声)も大きかったような気がする。下部はブッシュが少し煩そうだが、見た目滑りに支障はなさそうで、「広場」近くまでは楽しめそうな印象である。荷を担いでいればそれも可能だが、デポ地まで戻らなければならず、適当なところから尾根に戻る。荷を回収し、疎林をターンしながら滑り降り、裾野の登り返しに近いトラバースに耐え登山ポストに辿りつく。ここまで1時間、やはり下りは断然速く楽である。あとは直線的な林道を下るだけ。緩やかな下りだが、ストックを軽くつけばスキーが勝手に滑ってくれる。久山川はスキーを担いで渡り、最後の登り返しもノンシールでクリアすると、遠くに愛車が見えてくる。09年ラストの山行、登頂はならなかったが、これもまた私らしくていいと思う。何より、7時間も山中に身を置き楽しむことが出来たのだから、これに勝る喜びはない。
■山行年月
2009.12.25(金)
■天気
快晴
■同行者
単独
■山行形態
積雪期登山
■コース:往路/帰路
西林道・神社コース
★コースタイム
自宅午前5時25分出発
地点分岐等 時間
林道除雪終点 7:05
登山ポスト 8:15
広場 9:30
撤退点Co1250 12:35
所要時間 5:30
撤退点Co1250 12:40
広場 13:15
登山ポスト 13:35
林道除雪終点 14:05
所要時間 1:25
自宅午後04時40分到着
眩しい朝日 登山ポスト
極楽宮通り交差点 獣トレース
巨木に付けられた札 巨木全景
宗教団体建立石碑 逆さま標識
ウペペとニペ遠望 静かで穏やかな尾根
樹間から剣山 安産岩母の胎内
垂涎斜面と剣山 麓の十勝平野
撤退点下の標識 支稜の小ピーク
望外のスロープ 斜面上部から剣山
林道から久山岳 GPSトラック