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221.芽室岳(北部日高/1753.7M)
トレーニング山行なれど辛い尾根登高と突然広がる大展望は流石に日高!
久々の夏道登山 10月末の北大雪・無類岩山(むるいいわやま)以来、ほぼ2週間ぶりの山は北日高の芽室岳。この山には、無雪期には美生川南東面直登沢から、積雪期には北尾根から、それぞれ登頂を果たしているが、夏道登山道となると1999年7月まで遡らなければならない。職場の同僚と登ったのだが、残念ながらその時の山行記は残していない。翌年にも上がっているのだが、その時は、西峰分岐直下で羆に接近遭遇し、そこから撤退したという経緯がある。奇しくも9年前の11月7日であり、思えば随分とご無沙汰していたことになる。
十勝に住む私にとって、この山のアプローチ条件の良さは魅力的である。自宅から90分ほどで登山口の芽室小屋に着く。すでに車が2台あり、入山帳を見ると3人パーティと単独者が先行しているようである。薄手のアウターを着込み、長靴スタイルで歩きだす。直ぐに芽室川に架かる丸木橋を渡るが、水量はやや多いようだ。
軽量ザックなら 登山道は川沿いを離れてアカエゾマツの林を抜けていく。早くも汗が吹き出し、アウターを脱ぐ。ここからは稜線までは、基本的には日高らしい尾根の急登で、その取り付きかと思うとやや気が重い。救いは、笹が広く刈り払われ、整備がいきとどいた登山道である。暫くは幅広い尾根のせいか、その背を歩いているという実感がわかない。私より5分ほど先に登山口を出た単独者に追いつくが、パスするほどの余裕は私にない。その人の背には容量5リットルほどのザックが‥。私といえば、いつもの通り10キロ超の荷を背負っている。思わず、「あれくらいならなあ〜」と呟いていた。地形図955標高点付近で傾斜はいったん緩むが、Co1000あたりからは再び単調な急登が始まる。Co1070でたまらず小休止を入れる。この時期にしては暖かいのだが、僅か2〜3メートルの風が容赦なく体温を奪っていく。横着せずにアウターを着込む。霜柱の立つ登山道もCo1200を過ぎるとほぼ凍結状態となる。
ショートスキー 尾根形状も明瞭となり比較的平坦な登りとなる。やがて、左斜上に芽室岳が前峰とともに視界に入ってくる。登山道には薄ら雪も認められるようになり、Co1350まで上がると1690コブ、そして、雪化粧した西峰(パンケヌーシ岳)が望めるようになる。周囲は灌木やハイマツも目立ってくるようになり、Co1450付近を過ぎると1690コブに向けてのカンバ斜面の急登である。ここで先行する単独者をようやく追い越すが、登山道は所々で雪に覆われている。完全な雪上登高になる辺りで3人パーティが下山してきた。ショートスキーを担いでいるが、流石にその出番はなかっただろう。挨拶すると、「どちらまでですか」と聞かれたので「本峰までです」と答える。縦走でもするように見えたのだろうか‥。何度かのジグ登高に耐えると、あっけない感じで西峰分岐に到着する。久々プラススタート直後からのバテ登高を考えると3時間30分はかかると見ていたが、どうやら3時間ぐらいで上がれそうな気配である。
山の美しさ深さ コブの東側をトラバースして稜線に出る。風は思ったほどでもない。頭はNYキャップでOKだが、素手はやはりNGで毛糸の手袋を履く。辛い尾根登高に耐えたご褒美とはいえ、突然全容を現す日高らしいサプライズは何度出会っても感激するものだ。西峰分岐から20分弱、眺望を楽しみながらの稜線散歩の後、待望の芽室岳頂上に立つ。ここまで2時間50分は少し出来過ぎというものだろう。先ずは、360度の大眺望を楽しみ、カメラに収める。特筆すべきは、一際凄みを見せるピパイロ岳と1967峰であり、主稜線から東に伸びる尾根の重なりである。特に、後者は繊細な山の美しさと深さを物語っている。東側に目を転じると、やや霞んだ感じの十勝平野が広がり、その奥北寄りに冠雪したトムラウシや十勝連峰が浮んでいる。それらに比べると、ニペもウペペも白さはまだまだ薄い。帽子を毛糸のそれに変え、山仲間に写メールで登頂報告をしていると、前述した登山者他2名の単独者が上がってくる。週末の好天ならではの賑わいである。単独ゆえの質素なランチタイムの後、下山の途につく。
好天といえども 西峰分岐からは、キツイ傾斜の雪面下降なので長靴プラス簡易アイゼンのつもりだったが、雪が柔らかく、その必要なしと判断、そのまま降りる。まだお昼前というのに太陽の位置は低く、まるで午後の日差しである。日の短さを実感しながら下っていくと、Co1400付近で上を目指す単独登山者2人と行き違う。ピークまでは1時間ほどの位置であり、13時近くの登頂となるに違いない。強者というべきか、それとも無謀というべきか。いかに安定した好天とはいえ、私ならプランニングしないコースタイムである。いつ見ても端正な西峰、以前遡行した芽室川右沢北面直登沢には雪がビッシリと張り付いている。源頭付近の涸滝がいやらしかったことを思い出す。笹斜面まで降りてしまうと、暑さがぶり返してくる。アウターと手袋を脱ぎ、帽子はキャップに変える。下と上の気象条件が極端に異なる今の時期は装備に気を使う。
完璧な目的達成 アカエゾマツの林まで降りると、左側から芽室川右沢の川音が聞こえてくる。樹間から、苔むした石が川岸に見えるが、すっかり色を落とした周囲の木々とは対照的に、鮮やかな緑色を放っている。3本の丸太を横につないだ木橋を慎重に渡り、下山を完了する。
冬山(といっても山スキー中心だが‥)が始まる前の今の時期は、充電期間兼休養期間に充てることが多い。自然と山は遠のくが、日常的なトレーニングを欠かさず出来るならまだしも、結局は何もせず終わってしまう。低山でも、山に登ることが最良のトレーニングであり、その方が格段に楽しい。今回の登山、その意味では完璧に目的を達成した山行といえるだろう。
折しも、黒岳スキー場の11月6日オープンが雪不足のため延期になった。暫くは暖気が居座りそうなので、トレーニング山行はあと数回はこなす必要がありそうである。
■山行年月
2009.11.07(土)
■天気
快晴
■同行者
単独
■山行形態
夏道登山
■コース:往路/帰路
北尾根C
★コースタイム
自宅午前6時10分出発
地点分岐等 時間
芽室小屋 7:40
Co955 8:25
Co1412 9:40
西峰分岐 10:10
芽室岳 10:30
所要時間 2:50
芽室岳 11:15
西峰分岐 11:25
Co1412 11:45
Co955 12:20
芽室小屋 12:40
所要時間 1:25
自宅14時45分到着
笹原の登山道 尾根から西峰
西峰分岐から本峰 前峰から西峰
山頂標識 慰霊プレート
三角点と東棒 主稜線北西方向
剣山方向 久山岳と十勝平野
ピパイロと1967峰 主稜線南望
重なる支稜 十勝連峰遠望
前峰から本峰 ケルンと西峰
分岐から西峰 GPSトラック