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219.ポンヤオロマップ岳(中部日高/1405.6M)
名前は「ポン」だが長大なペテガリ東尾根の登高下降はやはり厳しい
宿題は来年回し 予想以上に早い寒波の到来や悪天で沢収めが出来ないでいたが、「体育の日」は久々に好天予報で前夜から準備を進める。狙いは、北日高の二岐岳。南西面のピラチシュウスナイ沢からは遡行しているが、今回は、北面直登沢を遡行し、東側の一ノ沢を下降するプランである。実は、このプラン、北戸蔦別岳沢行(三ノ沢ルート)の翌日に組んでいたのだが、悪天でキャンセルした経緯があった。いわば、今季の宿題みたいなもので、沢収めのそれとしては格好の対象であった。が、そこにTorimotoさんからの電話。ポンヤオロマップ夏道へのお誘いである。Oginoさんも一緒とのことで、ほとんど即答で同行させてもらうことを決める。いまどきの沢は氷や雪で条件が悪い場合もあり、リスクは冒せないという判断が働いたのも事実である。
梯子場にも難儀 
翌日午前6時、中札内道の駅で2人と合流する。薄く雪化粧した日高の山並が眩しく輝いている。大樹町拓進から歴舟川の支流ポンヤオロマップ川沿いの林道を16キロほど走りペテガリ橋を渡ると登山口である。ペンケヤオロマップ川出合の側で、大きな水音を聞きながら準備をする。札幌ナンバーの車が2台あり、丁度6人ほどのパーティが出発していくところだった。彼らのワゴン車には登山ショップのロゴが入っている。このショップが企画したツアー登山と見たがどうだろうか。今回のルートは、ペテガリ岳の長大な東尾根コースを辿るもので、私は2004年のペテガリ山行以来3度目だが、TorimotoさんとOginoさんは初めてのコースなので新鮮な気持ちに違いない。スタートして直ぐの急登はやはり辛い。尾根の背・601標高点までは汗が吹き出し息も上がる。2か所の梯子場をクリアするのにも難儀する有様で我ながら情けない。樹間から西方向には目指すポンヤオロマップ岳が端正な山容を見せているが、予想以上に白いのに驚いてしまう。前述したパーティを道を譲ってもらい先を行く。
荒廃する登山道 暫くはダラダラとした登りだが、登山道は歩きやすく、直径180センチはあろうかというアカエゾマツの巨木が現れたりするので思わず立ち止まってしまう。順調に843標高点から936標高点を経て1121標高点へと迫る。200メートル弱の登りで、見た目には壁のごとく映るが、意外とアッサリそこに至る。ここから進行方向は南西から北西に90度近く変わる。と言っても、笹で覆われた広い尾根の緩やかな進路変更なのでその実感はあまりない。2004年時より笹原は明らかに成長し、笹を掻き分けなければ登山道は見えない。頼りは、笹の僅かな倒れとピンクテープだけである。沢登りや藪山などをしている人には、全く問題のない登山道だが、夏道専門の登山者達には不評を買うこと請け合いである。登山道の管理の不充分さと登山者の減少を物語っている。コースは小さなアップダウンを繰り返しながら高度を上げていくが、尾根は徐々に細くなる。南側の展望も開けてきて、ソエマツやピリカヌプリの青黒い大きな山塊が飛び込んでくる。それに、ポンヤオロマップ川を挟んで対峙する早大尾根も流石の迫力である。
1200で遂に雪が 中でも留取岳の険しさときたらどうだろう。僅か1350メートルの山とは思えない存在感である。厳冬期にこの尾根を1か月の登山活動のすえペテガリ岳積雪期第2登を果たした先人達の、ずば抜けた身体能力と高い精神性、チームワークには想像を超えるものがある。1058標高点を過ぎ、次第にポンヤオロが近づいてくる。下山者3人と行き違う。ペテガリ縦走組だろうが、主稜線上の天気はさぞかし厳しかったことだろう。途中2か所ほど右足元「小函ノ沢」源頭側がスパッと切れ落ちた所を通過するが、滑落しようものなら200メートルくらいはいくだろう。正に、奈落の底である。慎重に通過していくと、今度は遂に雪のお出ましである。標高にして1200くらいだろうか。これで私のペースは一気に落ちてしまう。先を行くTorimotoさんは余裕の歩きで、私は大腿四頭筋が悲鳴を上げ続けている。遂に、Co1300付近でギブアップ、Oginoさんに先に上がってもらう。ロープ場を越え見覚えのある岩壁基部を巻き鎖場を喘ぎながら登っていく。上にはジグを切ってピークを目指す2人が見える。老骨に鞭打ち最後の急登に耐えると、ようやく傾斜が緩み頂稜東端に乗ったことを実感する。
1518JPまで行く 足元は完璧な雪面で、雪を踏み固めるように西進すると2人が待つ頂上だった。雪で覆われた頂上からは、天気さえよければ主稜線に連なる中部から南部にかけての日高の山々が一望できるのだが、生憎、次から次へと日高側からガスが上がってきて山を覆っている。僅かに、ペテガリ岳Cカールが見える程度である。勝幌は主稜線から離れているせいか大きな山容を曝け出している。3人して主稜線へのルートを目で追う。TorimotoさんとOginoさんは、あわよくば1518JPまで行くつもりだったらしい。彼等だけだったらそれも可能かもしれないが、私と一緒ではそれも無理な話。せいぜい、「ツェルト張って待ってますから行ってきてください」というのが精一杯の私である。安定している十勝側の天気を望みながら、直下岩壁基部まで戻りランチタイムとする。近くの雪でノンアルコールビールを冷やし、いつものラーメンで身体を内部から温める。直下で行き違った6人パーティが早くも下山してきて、私達の前を通り過ぎる。雪の山頂は登山者達の長居を許してはくれないようだ。
自然の一部だけ 対峙する早大尾根の沢筋に滝がかかっているのが見える。水量も豊かで、高さも30メートル近くはありそうである。勿論、名も無き沢だが、私達が知らない名渓は無限にあるに違いない。自然のほんの一部だけを楽しませてもらっていることを痛感する。食欲を満たした後は、ゆっくり下山を開始する。特に、降りはじめはポンヤオロマップ川南東面沢源頭が大きく口をあけ、落ちたらひとたまりもない。互いに「落ちないように」と声をかけながらの下降である。登り返しはあるが、下りはやはり下りである。アカエゾマツに刻まれた羆の爪跡を見ながら、快調なペースで下山を続ける。もう少しで601標高点というあたりで、6人パーティをパスする。彼らのペースも安定している。即席パーティなのだろうが、それなりに力の揃ったメンバーのようだ。尾根の背を離れると一気の下りで、登りで苦労したのが嘘のようである。落石を起こさないように注意しながら降り切ると登山口で、大きな沢音が何故か懐かしく感じたものである。
★ 補足 ★ 
3度目のポンヤオロマップ岳だが、登高下降時間を比較してみて愕然としてしまった。
「夏山ガイド」では「登り4時間10分」「下り3時間」で、小休止を含めると、5時間弱、3時間30分程度と推測される。
私の場合、1回目日(5月末、快晴、日帰装備)が、登り3時間40分、下り2時間45分。2回目(7月末、晴、縦走装備)が、登り6時間、下り3時間40分である。今回は、登り4時間30分、下り2時間40分を要している。2回目は別として、初回との比較では登りで120%もの時間がかかっている。条件的な違いとしては、同じ日帰装備でも今回の方がやや重かった程度である。数年前との山行比較はよくするが、時間に関してはほとんど変わらずか、僅かに短縮する傾向にあったのでタイムオーバーはショックである。感覚や意識は「以前と変わらない」と思っているが、7年も経過すると、やはり基礎体力は衰えているということか。今後の山行プランを組む場合、考慮しなければならない課題がまた増えてしまった(涙)。
■山行年月
2009.10.12(月)
■天気
■同行者
Torimotoさん
Oginoさん
■山行形態
夏道登山
■コース:往路/帰路
ペテガリ岳東尾根
★コースタイム
自宅午前5時05分出発
地点分岐等 時間
登山口 7:00
Co601p 7:35
Co1121p 9:25
ポンヤオロマップ岳 11:30
所要時間 4:30
ポンヤオロマップ岳 11:50
直下岩壁 11:55
12:55
Co1121p 14:10
Co601p 15:15
登山口 15:30
所要時間 3:40
(0:60)
自宅19時10分到着
紅葉の登山口 登山口看板
ソエマツとピリカ 早大尾根
1121付近の笹原 ポンヤオロマップ岳
頂稜東端 三角点標柱
山頂プレート ガス湧く国境稜線
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