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213.ウペペサンケ山(東大雪/1848M)
大眺望と紅葉そして贅沢なランチタイム、満ち足りたリベンジ山行となる
ウペペサンケ山は、前回(8月20日)悪天で稜線分岐までしか上がれなかった。捲土重来を期すべく、同じ管野温泉東コースからの再チャレンジとなった。勿論、同行するのはその時と同じKEIさんである。天気予報では「曇後雨」で、今回もスカッとした秋晴れは期待できそうもない。朝焼けが鮮やか過ぎるのも不穏な前触れか‥。ただ、鹿追町のピンポイント予報では、夕方までは降水確率もさほど高くない。「何とか持ってほしい」と祈りつつ林道を直走る。
女性は強いなあ 6時過ぎに登山口に到着。すでに本州ナンバーの車が一台。年配のご夫婦が登山の準備をしている。私達が現れることなど予想もしていなかったのだろう、ご主人が下着一枚で右往左往していたのには笑ってしまった。彼等に挨拶をして先に歩きだす。風もない、静かな沢コースを淡々と上がる。前回は濡れていて滑ったが、今回はそんなことはなく歩きやすい。斜面からナキウサギの声が聞こえる。こんなところに彼らが生息するとは思っていなかったので意外な印象である。顕著な岩れき帯はないが、冷気漂う風穴があり、生息条件は整っているようだ。滝を過ぎ、Co1300付近で小休止をとる。ほどなく、鈴の音とともに前述のご夫婦が上がってくる。御主人は私達と話したがっているようだが、奥さんは黙々と上がっていく。「う〜ん、女性は強い!」と私。KEIさんからは「歳を重ねると女性は皆なそう」と含蓄あるお言葉。噴き出す汗、半袖一枚になり登高を再開する。
秋色に染る斜面 前回は緑豊かな山道だったが、今回は華やかな秋色に染まっている。季節の移ろいとはいえ、自然は常に豊かな表情を見せてくれる。Co1500を越えると森林限界で周囲はハイマツ帯に変わる。振り返ると、遠くには夕張や日高の山並が望めるようになる。日射しこそないが、高曇り状態で、上は展望が期待できそうだ。自然と笑みがこぼれる。8時過ぎに稜線分岐に着く。流石に風があり寒いのでフリースを着込む。ここからは西側に加え、東側から南側にかけての展望が大きく広がり、快適な稜線歩きとなる。Co1696標高点まで上がると糠平富士が全容を現し、そこへ至る稜線上の登山道が浮かび上がる。そして、西へ伸びるウペペサンケのどっしりとした山魁‥。頂稜付近の赤色ははウラシマツツジの紅葉だろうか。南斜面のアクセントのような黄色も美しい。西側より東側斜面の紅葉がやや早いようで色も濃い。植生の違いもあるのだろう。付近の山並を湖面に映す糠平湖、変化に富む阿寒の山魁、そして、奥には斜里岳や海別岳、知床連山が遠望できる。メトセップ川右岸の屏風山など、直線的に並ぶ小ピーク群には造山活動の不思議を感じる。
つい足が止まる 先行する登山者の姿が糠平富士の登りに差しかかっている。中々、健脚の登山者である。私達も彼らの後を追うのだが、周囲の景観が素晴らしくて、ついつい足が止まりカメラを構えてしまう。橋脚の一部を湖面に出すタウシュベツ橋なども見えてしまうのだから困ってしまう(笑)。登山道がガレだすと糠平富士への本格的な登りが始まる。雲に隠れていた、ピラミダルな下ホロカメットク山が山容を現す。その左奥の夕張マッターホルンといい、山座固定には欠かせない存在である。小さくジグを切りながら上がっていくとウペペサンケ山東ピークの糠平富士である。面白いことに、ここは最高地点ではないのだが、しっかりと「ウペペサンケ山」の標識がある。荷をデポし、最高地点の「本峰」に向かう。ナイフリッジとまではいかないが、細い稜線を北西にむかう。KEIさんに滑落しないように注意を促す。途中50〜60メートルものギャップがあったりしてやや消耗するが、空身ではさしたる苦痛ではない。
ニペソツの雄姿 足元の紅色のウラシマツツジやカエデ、ウラジロナナカマド、東斜面の錦絵を目にするたびに、本当にいい時期に来たと思う。そして、紅葉を前景にしたニペソツの雄姿が視界から消えることはないのだから、最高のロケーションと言うべきだろう。勿論、石狩連峰やクマネシリ山魁もその中にある。本峰手前で幌加川四ノ沢源頭がダイレクトに頂稜に突き上げている。さしずめ、「ウペペの窓」ともいうべき景観だが、このあたりはお花畑となっており、羆達の活動も活発で、掘り返しや落とし物がそこかしこに見られた。やはり、「秋羆は山に登る」みたいである。最近は里に降りるようだが‥。本峰直下で先行していた登山者が降りてくるのといき違う。この時の女性は和やかだった。山が素敵な気分にさせてくれたに違いない。それとも、KEIさんの屈託のない笑顔のせいか‥。およそ50分で本峰に着く。ここまで来ると、十勝連峰から表大雪、北大雪までもが遠望できるようになる。十勝岳の小さな槍、オプタテシケの高度差600メートルの北東斜面、白い筋を抱く旭岳や白雲岳が目を引く。
焦げ入りうどん 丸山や東丸山をこの角度から目にするのも初めてで、やはり新鮮である。KEIさんと写真を撮ったり撮られたりするが、バックはニペで決まりだ。でも残念なことが一つ。本峰標識の下に「T&Yやませみ山○会」の名称入り看板がつけられていたのだ。どんな理由があるにせよ自己中心的な行為であり、山の私物化そのものである。山には、「持ち込まず持ち去らず」ありたいものだ。風もなく暖かい頂稜を小一時間かけて糠平富士まで戻る。然別湖と周辺を取り囲むような低山群も目に入るが、然別湖が随分と高い地点に位置していることが見て取れる。前出の登山者は早くも下山の途についている。手を振るが気付いてはくれない。待望のランチタイム、今回のメニューは、KEIさんがカレーうどんをご馳走してくれる。それも「焦げ」入りで味は格別である(笑)。申し訳なさそうにするKEIさんだが、ふと、子供の頃に食べた焦げご飯を懐かしく思い出してしまった。ビール、コーヒー、果物、ゼリー、ツマミ‥、次から次へと出てくる食べ物を2人して食べ尽くす。満腹になり、昼寝でもしたいほどの満ち足りた時間が流れる。
鳴き兎の縦走か およそ100分の糠平富士滞在、最後はロープ結びの復習で締めくくる。心配した天気の下降も何処へやら、ゆっくり下山を開始する。直下のガレ場で滑らないようにKEIさんにアドバイスするが、当の私がスリップしそうになってしまう。ああ、恥ずかしい。食べ物を処理したせいか、荷はかなり軽くなっている。順調に稜線分岐まで降りたその時だった。私の足元を何かが走り抜けた。リスかと思ったが、尻尾がない。良く見るとナキウサギで、正に、登山道を走り抜けハイマツ帯に潜り込んで行ったのだ。彼等も縦走中だったのかもしれない(笑)。岩場を移動したり、日光浴したりする姿は珍しくないが、こんなシーンに出くわしたのは初めてで、2人とも驚くばかりだった。沢コースへ入ると、登高時には気がつかなかったが、森林限界直下で登山道が黄色のトンネルと化している。KEIさんに入ってもらい下から写真を撮る。美しさとともに、撮影時の感激まで写し込めればいいのだが、結果はいつも落胆するばかりだ。今回はどうだろうか‥。
スーパー登山者 苔むした滝まで降りるが、直上、直下の水量が前回よりは多いような気がする。ちょっとした変化に敏感でありたいと思うが、記憶はいつもあいまいだ。倒れたアカエゾマツを潜りぬけると、沢左岸に切り立った岩壁が見えてくる。沢から上がるとそこには愛車が主人の帰りを待っていた。入山帳に下山時刻を書き入れる。何気なく、先に下山した登山者の年齢を見ると73歳とある。健脚ぶりからも、60歳台前半と見ていたのだが‥。KEIさんに「まだまだ頑張らなくては‥」と激励されてしまった。とにかく、スーパー登山者と言うべきだろう。私達の下山を待っていたかのように雨が降り出す。いつも気まぐれなお天気だが、この日ばかりは感謝してもしきれない。そそくさと後始末をして車中の人となる。帰路は、楽しかった山行で話が盛り上がる。KEIさんとは3度目の山行。ゆっくりとだが確実に素敵な山女に変身中だ。この先が益々楽しみになってくる。麓の鹿追の街では神社の秋祭りで神輿なども出ていた。その賑わいにどういうわけか安堵感を覚えてしまった。街外れの国道交差点側のそば屋さんで小豆入りソフトクリームを頂く。その美味しいことと言ったら。KEIさん、ご馳走さまでした。
■山行年月
2009.09.15(火)
■天気
■同行者
KEIさん
■山行形態
夏道登山
■コース:往路/帰路
管野温泉東
★コースタイム
自宅午前4時45分出発
地点分岐等 時間
登山口 6:25
小滝 6:55
稜線分岐 8:10
糠平富士 9:15
本峰 10:10
所要時間 3:45
本峰 10:20
糠平富士 11:10
12:50
稜線分岐 13:25
小滝 14:20
登山口 14:50
所要時間 4:30
(100)
自宅17時20分到着
沢コース紅葉 糠平富士
うぺぺ南斜面 撮影中のKEIさん
紅葉と糠平湖 糠平富士頂上
頂稜とニペソツ 細い頂稜
東斜面紅葉 頂稜鞍部手前から
ウペペの窓 紅葉とニペソツ山
ウラシマツツジ@ ウラシマツツジA
チングルマ シャクナゲ混入
本峰標識 本峰から北望
偽Pから南峰 糠平湖と阿寒山群
トムラウシ遠望 頂稜から然別湖
焦げ入りうどん ビール&ゼリー
紅葉トンネル GPSトラック