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210.ニペソツ山(北部日高/2012M)
雨男が揃っちゃ荒天には勝てず今回も前天狗から無念の撤退決断
山岳会に加入して7〜8年は経過すると思うが、定例山行に参加したのは2003年の伏美岳のみで、この間、会費要員兼総会要員を決め込んでいた。理由は、魅力的なプログラムがないことに尽きる訳で、沢とか冬山山行でもあれば事情はかなり違ったものになったと思う。そもそも、山岳会に入ったのも、沢登りを教えて欲しいというのが動機で、事業内容が夏道登山しかないのでは疎遠になるのも無理からぬこと、などと自分の行動を正当化しているのである。それでも、後ろめたさはいつもあって、遭難救助要請とか、岳連イベントの道員養成には極力応じることにしている。
急遽参加を決定 今回のニペソツ山は、当初計画のコイカクシュサツナイ岳が増水でキャンセルになり、その代替プランとして組まれたものだった。前日に、役員さんが道岳連交流登山会の資料を届けてくれた際に誘われ、急遽参加することにしたものである。7月にも登っているが、ニペは何度登ってもいい山なので迷いはなかった。それに、見込みのある新人会員I君の歩きを見てみたいし、年に一度くらい会山行もいいかなという気持ちも働いていた。もし、誘われなければ芽室岳北面直登沢の予定だったが、果たしてどちらが良かったか‥。役場前に5時に集合、2台の車に分乗し一路登山口へ。6時30分過ぎに杉沢出合に到着する。日曜日ということもあってか10台近い車で賑わっている。糠平で1人合流したので、総勢8名のパーティが登山口を出発したのが7時前。私としては少し遅いような気がしたが、平均的なペースで歩けば登頂可能な時間ではある。
超スローペース 事務局長のKさんを先頭にゆっくり目のペースで尾根道を上がっていく。僅か一月しか経過していないのだが、山の雰囲気が何となく違う。植物たちの開花時期も終わり、山も秋に向かって歩を進めているのだろう。私は後から二番目で上がるが、最後尾のSさんが遅れがちになる。Sさんをも気にしつつの登高で、私と前との間隔が開いてしまう。そうこうしているうちに、Sさんから「もっとゆっくり!」と声がかかる。更にスローダウンするも遅れがちなSさん.。セオリー通り、Sさんに先頭を歩いてもらうことにする。このあたりで、早くも登頂に暗雲が漂う。お天気も下降傾向のようで、傾斜が緩むCo1484辺りでは雨粒も落ちてきた。小天狗岩場手前でレインウエアを着込む。ウペペサンケ山に続いての出番で、本音を言うとあまり活躍してほしくないのだが、こればっかりはどうしようもない。小天狗の岩場は、皆さん上を行くが、私は横のスタンス程度の岩棚を回り込む。一か所微妙なところがあり、ここは上の方が安全だろう。
久々に見る若者 ここから前天狗が見えるはずだが、予想通りガスの中である。天狗のコルで小休止。I君とK事務局長は雨男らしく、2人が揃ったのだからこの天気はジンクス通りと冷やかす会員達。和気あいあいとした空気がパーティを包む。その一方で、かなり遅いペースに少々苛つく人もいて、個々のモチベーションや体力には差があるようだ。天狗のコルからは、前天狗の広い北東尾根のカンバやミヤマハンノキのトンネルを上がる。そこを抜け出し、コースを西から南に進路を変えるとハイマツと岩れきの斜面となる。ここで早くも下降する若者3人パーティと行き違う。上も視界はなく、前天狗から引き返してきたのだという。途中撤退の是非は別として、山で久々に見かける若者達に何となく頼もしさを覚える。かなり上まで登ってから北西斜面の岩場をトラバースするイメージで移動する。視界は200メートルくらいだろうか。風もあり寒いくらいである。ウラシマツツジの秋色が目を引く。ロープとコースサインに導かれ、なんとか前天狗(幌加分岐)に辿りつく。
ニペはガスの中 当然ながら、ニペソツ山はおろか天狗岳すら見えない。ここまで4時間を要し、時計の針は11時近くを指している。ここで、K事務局長を中心にこれからの行動について協議する。前天狗までの所要時間から考えて、頂上まで要する時間は2時間弱。下山にも3時間は見ておく必要があり、登頂しても即座に下山しなければならない。勿論、長いランチタイムなど確保するのは不可能である。天気も下降傾向にあり、回復は見込めないことなどを考慮し、前天狗から引き返すこととする。強まる風雨の中、天狗のコルまで下がって昼食とするが、小さなハーフパイプと化した登山道、汚れるのが嫌で端を歩いていたら見事にスリップし転倒してしまう。恥ずかしいのもあるが、ザックカバーに穴があいてしまったのは痛かった。ただ、天狗のコルでは風を凌ぐことが出来たし、雨も止みあずましい昼食となった。トマトやメロン、手造ケーキなどを用意している人もいて、少々驚いてしまった。
将来有望なI君 私達の休んでいる前を、登頂を果たした登山者達が下山していく。眺望もなく、ただ頂上を踏むだけなのだが、悪条件の中、目的を達成した人達に少しだけ嫉妬感を覚える。贅沢な昼食の後は下山するだけ。スリップしないように注意しながら黙々と下る。皮肉にも、尾根の半ば辺りまで降りると、青空も広がりだしてきた。こんなこともあるさと自分に言い聞かせ下山を完了する。若いI君はというと、疲れた素振りがほとんど見られない。それどころか、途中撤退を悔しがっているような感じすらある。大事に伸ばしてあげたい素材である。
帰路、糠平温泉に立ち寄り山旅の疲れを癒す。この温泉宿、受付に人がおらず、「ただいま留守にしていますので、入浴料は帰りにお支払いください」なんていう貼紙がある。勝手に温泉に入り、帰りに入浴料500円を払ったのだが、なんとものんびりとした宿である。
時間設定に問題 山岳会としては5年ぶりのニペソツ山行だったが、残念ながら前天狗からの撤退となってしまった。実は前回も前天狗から撤退しているとのこと。我山岳会にとってニペソツ山のピークは果てしなく遠く高い。確かに天候に恵まれなかったこともあるが、「登頂狙い」で考えた場合、問題は別のところにあるような気がする。前述したが、会員個々の体力やモチベーションのギャップは事実であり、ここを考慮したプランニングをしなければ頂上に立つことは厳しいのではないだろうか。第一はタイムプランである。比較的遅いペースを前提とした場合、登り6時間、下り3時間半程度を見ておく必要があり、従って、スタート時間も6時前に設定しなければならない。第二に、これでもなお、登頂困難な事態が予想される時は、レアケースとしての分離登山(A班は山頂、B班は前天狗)も具体化することになる。いずれにしても、このあたりの議論が必要な時期に来ているように思う。
■山行年月
2009.08.23(日)
■天気
曇後雨
■同行者
山岳会員7名
■山行形態
夏道登山
■コース:往路/帰路
杉沢コース
天狗のコル付近 ウメバチソウ
ウラシマツツジ@ ウラシマツツジA
★コースタイム
自宅4時40分出発
地点分岐等 時間
登山口 6:50
天狗のコル 9:15
9:30
前天狗 10:50
所要時間 4:00
前天狗 11:15
天狗のコル 12:10
13:00
登山口 14:55
所要時間 3:40
(50)
自宅17時45分到着