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208.ウペペサンケ山(東大雪/1848M)
荒天で稜線敗退も読図・コンパス・ツェルト訓練で充実した山行でした
お盆明けの山行はKEIさんとの夏道登山でスタートすることとなった。彼女とは7月のニペソツ山以来なので、丁度1か月振りになる。今回の山は東大雪のウペペサンケ山で、これもKEIさんの登りたい山の一つであった。だが、この日のお天気は「曇後雨」で、完全な下降傾向にあった。とりあえず登山口まで行ってみて、ダメなら然別湖畔近くの低山に転進する予定である。
おニューの雨具 前日からの霧雨状態の中を、管野温泉西コースの登山口へと向かうが、野営場を過ぎて間もなくのゲートが閉まっているではないか。林道決壊のため入林禁止措置がとられていたのだ。止む無く、東コースへ回ることにする。KEIさんの慎重な運転が続き、何とか東コースの登山口まで入ることが出来た。11年前、初めてこのコースに来た時は林道が荒れていて、乗用車では途中まで入るのが精一杯だった。その時に比べると、林道の状態はいいようだ。早速、登山準備に移るが、初めからレインウェア上下を着込み、ザックカバーをする。レインウェアといえば、先頃購入したノースフェイスの「Mountain RAINTEX」のデビューでもある。カラーは鮮やかなイエローゴールド。目立つし着た感じもいいが、撥水性や汗の抜け方はどうだろうか。今回の山行には、もう一つの目的があった。それは、KEIさんの読図・コンパス訓練である。安全でより高いレベルの登山には必須条件だが、マスターしようと取り組む人は意外と少ない。
現在地特定から 勿論、今回は彼女の申し出を受けての訓練で、その姿勢には好感が持てる。それだけに、教える私の方もいつもとは違った緊張感を覚える。周囲の特徴的な地形から現在地を特定し、コンパスでコース進行方向を確認する。併せて、コースの概要を頭に入れる。自分では会得しているつもりでも、それを誰かに教えるというのは難しい。KEIさんをかつての自分に重ねつつ、出来るだけ分かりやすく説明する。東コースはシイシカリベツ川の支流で、稜線1595pの北側に突き上げる涸沢を忠実に辿るルートである。沢に降りると、直ぐに太いアカエゾマツの倒木が行く手を阻む。木の上に登ったり、下を潜ったりしながらクリアしていく。雨でたっぷりと濡れたブッシュを掻き分けながら、あくまでゆったりとしたペースである。暫くは針広混交林に敷き詰められたごとく砕石を歩くが、濡れているので何度もスリップしそうになる。それに汗。帽子とフードを被っているので尚更よく出るようだ。タオルで顔を拭きながらの登高である。
突如苔むした滝 登山道脇は花期を終えたゴゼンタチバナと今が盛りのコガネギクのプロムナードである。白い花を付けるエゾヒメクワガタも目を引く。45分も歩くと突如として水流が現れ、ほどなく苔むした5Mほどの滝に出会う。細い流れと緑のコントラストが美しい。ここは右岸から越える。水流は直ぐに消え、元の涸沢に戻る。Co1150を越えたあたりで左手に顕著な沢形を見ながら、コースは右前方へと進路を変えていく。KEIさんに地形図で確認してもらう。実際の地形と地形図の表現にギャップを感じるというKEIさん。やはり、10M単位の輪切りなので、地形図上では表現されない=無視されてしまう部分があることを説明する。それとプリントアウトした「ウォッちず25000分の一」地形図が見ずらいというのもある。細部までということになると、やはりルーペが必要である。彼女のシルバコンパスにそれはない。高度を上げるにつれ周囲の植生も徐々に変化してくる。ダケカンバが現れ、アカエゾマツは姿を消す。地形図上で確認することも忘れない。
羨ましいポーズ 浅いが、左右に沢形を見ると、上の方が開けてくる。霧雨模様にさしたる変化はないが、少し風が出てきて木立を揺らす。低木帯を抜け出すと沢形も消失しいよいよハイマツ帯に突入する。左手に見覚えのある岩場がガスの中から現れると、稜線分岐でここで糠平コースに合流する。視界は100〜200メートルほどだろうか。風もあり、立ち止っていると身体が急速に冷え込んでくる。今日は読図・コンパス操作訓練が主目的なのでここから引き返すが、例え登頂狙いであったとしても、この条件下でピークを目指すのは無謀というものだろう。地形図で現在地を確認し、下降方向をコンパスで確認する。分岐に標識はあるし、今しがた上がってきた登山道を戻るのだからそこまでする必要はないが、どんな場面であろうと基本動作は大切である。写真を撮り合うが、弾けたポーズを自然にとるKEIさんが羨ましい。私などどうしても構えてしまう。年齢がそうさせるのだろう。稜線に別れを告げ沢まで降りると、風もおさまり温かさが戻ってくる。
頭は空腹感で‥ 登山道は益々滑りやすくなっており、自然とスローペースになる。おニューのレインウェアを汚したくないというのもある。余裕からか、登高時には気がつかなかったがイブキボウフウや足元で揺れる小さな花々に目が行く。但し、コスギラン以外は名前が分からない。登山道を遮るようにイブキトラノオも咲いている。良く見ると植物も豊富だが、一人ならたぶん素通りしてしまっているだろう。KEIさんが何度かかスリップしそうになる。雨の登山道は気を付けていても滑るものだ。小滝を過ぎ石畳が始まると登山口は近い。登りとほぼ同じ時間をかけて下山を完了する。昼食がまだなので空腹感に頭が支配されている(笑)。急いで林道脇にツェルトを張る。ポールがあるが、高さはないので灌木を利用する。こんな時インクノットは便利だ。今回はKEIさんがラーメンとコーヒー、林檎などをご馳走してくれる。ちなみに、私は梨を持ち寄るが甘さはイマイチ‥。
本結びがお好き お腹を満たした後は、ロープの結び方を伝授する。エイトノット、インクノット、ダブルフィッシャーマン、スクウェアノット(本結び)、ブーリン等々。彼女が最も気に入ったのが解くのが容易なスクウェアノットだった。そんな訳で、ランチタイムはとても楽しくて90分近いまったりしたものになってしまった。快適な空間を提供してくれたツェルトくんに感謝しつつ、後かたずけをして2時過ぎに登山口を後にする。KEIさんの愛車ラブ4Lの助手席に身を委ね訓練山行を反芻する。彼女が「勉強になった」と言ってくれたのは何よりだったが、一番学習出来たのは私自身だったように思う。次回は、成長したKEIさんをリーダーにリベンジしたいものである。
このコース、ほぼ11年ぶりだが、林道も管野温泉まで舗装され随分走りやすくなっている。登山道も同様で、ブッシュが被っているような場所はなく、登山者の利用も多いことが推測される。残念なのは、管野温泉が営業休止中だったこと。早く再開してほしいものだ。
■山行年月
2009.08.20(木)
■天気
霧雨
■同行者
KEIさん
■山行形態
夏道登山
■コース:往路/帰路
管野温泉東コース
エゾヒメクワガタ 滝全景
滝拡大@ 滝拡大A
源頭付近 稜線分岐
イブキトラノオ 花につく虫
コフタバラン GPSトラック
★コースタイム
自宅午前4時50分出発
地点分岐等 時間
登山口 7:40
8:25
稜線分岐 10:05
所要時間 2:25
稜線分岐 10:20
11:45
登山口 12:25
所要時間 2:05
自宅午後4時20分到着