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196.剣山(北部日高/1205.1M)
思いもよらない百花繚乱の山旅、剣山は展望より花の山というべきか
沢登りシーズンまでの充電期間は何処へやら、ピリカヌプリ以来、芦別岳、十勝幌尻岳と端境期の山に足繁く通っている。やはり、コンスタントに山の中に身を置きたいという欲求が、無意識の内に働いているのだと思う。そもそも、軟弱な精神ゆえに決心などあってなきがごとくだが‥。特に今季は、自由人になったことでそれに拍車がかかっているに違いない。さて、今回は、遠来の友人take4さんを誘っての剣山である。take4さんとは、前年(08年)に野塚岳ニオベツ川南面直登沢をご一緒しているが、7月には、知床連山縦走を計画しているので、その足慣らしも兼ねての山行である。
山旅花旅の達人 take4さんは、北海道内をスミレを求めて移動中で、メールで連絡を取りながら登山口の剣山神社で落ち合う。花旅と山旅に必要なものを愛車ソアラに詰め込んで時の流れを楽しむtake4さん、うらやましい限りだが、例え、私にお金と時間があっても、同様のことができるかといえば答えは否である。それもまた、旅の達人としての能力が必要なのだと思う。そんなことを考えながら準備を整え、8時過ぎに登山口を出発する。すでにムッとするような暑さを感じつつ、緩やかな丘陵地を上がっていく。すぐにtake4さんが花を見つけて立ち止まる。可憐な佇まいで、私は完全にスルーしたのだが、流石にtake4さん、その注意力たるや驚きである。100メートルほど上がってから、一旦下がり、それから急斜面にとりつく。手洗川の川音を右に聞きながらのんびりペースでつづら折りの山道を上がる。あたりは白樺やミズナラの林だが、基本的に開けたそれで気持がよい。登山者を見守るように石仏が等間隔で並ぶのは、霊峰ならではのロケーションである。
珍種のスミレも 頻繁にtake4さんの「オッ!」という声を聞く。とにかく、登山道は「花道」ともいえるほどの花で賑わっているいるのだという。シラネアオイやオオサクラソウは言うに及ばず、数種のスミレ、それも日高山脈南部に分布する珍種トカチキスミレも間近に見ることができる。何度も足を止めカメラを構える。take4さん曰く「花そのものもいいが、その佇まいや山の雰囲気がいい」と。挙句は「ここから降りてもいいくらい(笑)」とまで口にする。花の山とは知らずにお誘いしたのだが、結果、大正解で私としても大満足である。下から女性の元気な声がすると、ほどなくご夫婦らしき2人連れの登山者が姿を現す。ヒグマ目撃情報もあるので怖いといいつつ私達の先を行く。急登に耐えきると大岩のある906コブに着く。ここは「一の森」とも呼ばれ、東側の十勝平野が一望のものとなる。エゾムラサキツツジなども見られるようになり、益々華やいだ山となる。小休止をしていると、若い女性が一人で上がってくる。山で登山者と会うことはほとんどなく、ましてや、若い女性の単独行は珍しい。そのスタイルや爽やかな笑顔がとても素敵だ。
スリムな登山者 
少し下がって壁のような急斜面を登って蛙岩の下を通る。平坦になると不動岩といったように、次々と巨岩が行く手を阻むが、概ね、下をトラバースしたり、右側から回り込むように道がつけられている。鎖場やロープ場もあり、とにかく、変化に富んでいる。「母の胎内」という岩場もあり、ここはスリムな登山者しか通れない。メタボな登山者は右側を回ることになる。当然、私は中を行くが、take4さんは‥。「三の森」まで上がると、ピークは近いが、尾根は細くなり、特に東側は絶壁で落ちれば奈落の底である。尾根に上がってからでもハクサンシャクナゲやイソツツジ、岩の隙間に花を咲かせるヒダカイワザクラの紅紫色が鮮やかだ。やがて、大岩が眼前に迫り、そこをすり抜けると直下の狭い平坦地となる。山頂の岩塔へは右から回り込みながら、2か所の固定梯子を上がる。勿論、take4さんに先に上がってもらう。ほぼ垂直に立っているので、9年前は足が竦んだことを思い出す。静子などは「下で待っている」とまで言い出したくらいである。
サクランボ始末 傾斜のある狭い岩の頂上、岩に埋め込まれている剣、独特の頂上風景は全く変わっていないように映る。後続の登山者がいるので、直ぐに梯子下の平坦地まで降りてランチタイムとする。互いに湯を沸かし、私はラーメンを作り、take4さんはコーヒーをおとす。山で食するものは何でも美味しいが、自然という調味料がそうせるのだろう。久々に贅沢なお
をいただく。登山者の登下降が一段落したところで再びピークに上がる。女性登山者が2人(前述の単独行の女性も)、失礼とは思ったが、私達が余したサクランボを整理していただく。take4さんの巧みな話術もあり会話が弾み、写真など撮り合う。頂上に心地よい時間が流れる。パッチワークのような十勝平野、山肌に輝くダケカンバの木々、そして、西には南北に広がる北日高の峰々が連なっている。芽室に伏美、ピパイロや1967が残雪を抱えた姿を見せてくれる。僅か1200メートルの山とは思えないほどの眺望で、主稜線から東に離れているという位置関係によるところが大きいようだ。
空身で906往復 たっぷり90分ほど休み頂上を後にする。往路で感心することしきりだった花々だが、復路でも目が向いてしまう。角度が違うと違った美しさを見せる。奥が深そうである。906コブ(一の森)で小休止し、林檎などいただく。ここは東側に踏跡も明瞭にあり、小さな梯子から大岩に上がると展望台である。take4さん曰く「花の山」ではあるが、やはり、展望の山でもある。十勝平野の眺望、とりわけ、ご来光などは荘厳であろう。ここから少し下ったところで、take4さんがストックを忘れたことに気づく。take4さんが空身で906コブを往復する。残雪でもあればと、お貸ししたのだが全くその必要性はなかった。普段、使用していないだけに、置き忘れのリスクも大きい。余計なことで、迷惑をかけることとなってしまったが、案内料(?)でチャラにしてもらうことにしょう。
新緑の中の登山道、そこに乱れ咲く可憐な花々達、そして、見知らぬ登山者との時間の共有。穏やかで心洗われる山旅、満足感に満ちたものだったことは言うまでもない。
■山行年月
2009.06.02(火)
■天気
■同行者
take4さん
■山行形態
夏道登山
■コース:往路/帰路
剣山神社
気持良い山道 オオサクラソウ
トカチキスミレ take4さん撮影中
シラネアオイ エゾムラサキツツジ
906から二の森 ヒダカイワザクラ
頂上岩塔 天をさす頂上剣
岩間から芽室岳 東尾根のカンバ
十勝平野 主稜線遠望@
主稜線遠望A GPSトラック
★コースタイム
自宅午前6時10分出発
地点分岐等 時間
登山口 8:05
906コブ 9:45
9:55
剣山 11:15
所要時間 3:10
剣山 12:35
906コブ 13:30
13:40
登山口 14:45
所要時間 2:10
自宅午後5時20分到着