mysoarertown.com Cinema Diary(私の映画日記)                              2001.05 start/2005 02 01 renewal start
トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで

copyrigrt(c)2001〜2004 shun1@ikeda All rights reserved

 Vol.13             アイ・アム・レジェンド(2007年/アメリカ/WB/100分)
■鑑賞日 2007.12.16(日) ■劇場名 シネマ太陽帯広
■作品データ
■監督 フランシス・ローレンス
■キャスト ネビル/ウイル・スミス、アリス・ブラガ、サリー・リチャードソンホイットフィールド、ウィロー・スミス、チャリー・タハン
■ジャンル SFホラー
■あらすじ 2012年、ニューヨーク。人類が死滅してしまった地球でたった1人、有能な科学者のロバート・ネビルだけが生き残る。彼は、人類絶滅の原因究明に取り組む傍らで、愛犬サムとともにほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続ける。太陽の光が消え去ると、一斉にうごめき出す不気味な影、「ダーク・シーカーズ」の脅威と闘いながら、途切れそうになる希望をたぐり寄せる日々が続く。そんなある日、ダーク・シーカーズの襲撃を受け、愛犬サムが犠牲となってしまう。落胆するネビルだが、危機に陥った彼を間一髪で助けたのは子連れの女性だった。彼女は、ネビルとの出会いは神の導きだといい、遠く山中にある絶滅を逃れた村に一緒に行こうと誘う。安全な場所も神の存在も否定するネビルだったが‥。
■コメント

「地球最後の男に希望はあるのか」というコピーからは、SF、それも宇宙モノのイメージを抱くが、実際のそれは、同じSFでも、2012年の近未来のニューヨークを舞台とするホラー映画だった。ホラー映画といえば、私の中では、どうしてもB級(勿論、名作もあります)の印象が強く評価も低い。御多分に漏れず、この映画も中盤過ぎまでほとんど見所がない。W・スミスでなければ映画館を出ていたかもしれないほど退屈だった。強いて言及するとすれば、荒廃しゴーストタウンと化したNYでたった一人(正確にはプラス犬一匹)で生きるということはどういうことなのか。究極のサバイバル、想像を絶する孤独感に襲われることだろう。犬やマネキンへの接し方や、無線による呼びかけ、完璧な台詞の記憶などからうかがい知ることができる。映画は、過去と現在を往復しながら、何故僅か3年の間に人類が絶滅したのか説明するのだが、断片的な情報が描かれるだけである。曰く、ガン特効薬の開発=ガン完全征圧→新種ウィルスの発生→人類の絶滅→一部人間のゾンビ化と抗体保有者、そして、両者の対立といったプロセス概要・構図で、いかにも中途半端な感は免れない。
子連れの女性が登場する後半は一転して静から動へと急展開をみせる。ド派手なアクション映画といった趣のダーク・シーカーズの襲撃シーンに驚いていると、突然、抗体血清の開発に成功したりする(何か不自然な気が‥)。が、女性と子供は逃がすがネビルは手榴弾を手にダーク・シーカーズに立ち向かう。一緒に逃げればいいと思うが、ネビルはそこに留まり犠牲となる。何となく釈然としないが、理解を困難なものにしている要因は他にもある。「神」の存在なのだ。最初は、神の存在も「安全な村」もない!と言い張るネビルが、クライマックスでは「神がそういった」というような意味の台詞をいう。そして、感染を逃れた人達が暮らす村が山中深くあったのである。ここは大事なところで、ネビルの心の動きをもう少し丁寧に描いて欲しかったと思う。ただ、見方を変えて、ホラー映画の体裁を整えつつ、実は「宗教映画」だったとすると良く理解できたりするのである。つまり、主要な死因のガンを完全征圧することで、人類は飛躍的な人口増となる。食料やエネルギー問題は言うに及ばず、国家間や民族間の対立、地域紛争などが頻発する。持てる英知を結集し、共存・共栄の道を歩めない人類に対し神がお怒りになり、新種ウィルスで人類を絶滅させる。勿論、有能で善良なごく一部の人間は生かしておく。それは、抗体を保有したり、安全の村への避難ということで実現を見る。ネビルは単なる科学者ではなく、伝説的人物=殉教者として輝くことになる。さしずめ、近未来版「ノアの方舟」といったところだろうか。全ては神の意思と考えれば、そこに説明や理由など必要ないのは頷ける。
「何故」「どうして」だらけの映画でも目を惹くところはある。感心するのは、CGなのだろうが荒廃したNYがとてもリアルで、疾走するピカピカの赤い車(ムスタングかなァ)との対比がが印象的だった。そして、強靭で凶暴ななダーク・シーカーズに捕獲用の罠を仕掛ける知能があることや、紫外線に極端に弱いというのもヴァンパイヤーを髣髴とさせるものがある。光に弱いといえば、想像力が乏しい故に、電気はどうやって供給しているのか悩む私であった。

 Vol.14      ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記(2007年/アメリカ/ディズニー/124分)
■鑑賞日 2007.12.25(火) ■劇場名 シネマ太陽帯広
■作品データ
■監督 ジョン・タートルトーブ
■製作 ジェリー・ブラッカイマー、ジョン・タートルトーブ
■キャスト ベン・ゲイツ/ニコラス・ケイジ、アビゲイル・チェイス/ダイアン・クルーガー、パトリック・ゲイツ/ジョン・ボイト、エミリー・アップルトン/ヘレン・ミレン、セダスキー/ハーベイ・カイテル、ライリー・プール/ジャスティン・バーサ、ウィルキンソン/エド・ハリス
■ジャンル アドベンチャー
■あらすじ

歴史上最も謎に満ちたリンカーン暗殺事件。歴史学者で冒険家のベン・ゲイツのもとに、ウィルキンソンと名乗る男から、第16代大統領リンカーンを暗殺した犯人ジョン・ウィルクスの日記の一部が届けられるが、そこには、暗殺者の属する秘密結社ゴールデン・サークル騎士団の一員としてベンの祖先トーマス・ゲイツの名が記されていた。祖先の汚名を晴らすべく、ベンは日記に隠された謎を解き明かそうと決意する。
真相を追うベンと仲間たちは日記を探り、自由の女神、バッキンガム宮殿、ホワイトハウスといった歴史的建造物に隠された驚くべき過去からの暗号を次々と解読する。だが、核心に迫る彼らの前に、歴代大統領が守り続けてきた究極のタブーが立ちはだかるのだった‥。

■コメント

前作が大ヒットした故に「続作」が作られるのだが、映画の世界では、柳の下にいつも泥鰌はいないというのが定説のようだ。ナショナル・トレジャー第二弾「リンカーン暗殺者の日記」が定説を覆せるのか、不遜ながら、専ら、そんな視点からの鑑賞となった。
 今回は、主人公達がロンドン〜パリ、そしてアメリカと世界各地を飛び回る。バッキンガム宮殿や自由の女神、4人の大統領の顔の彫刻が有名なラシュモア山なども登場して、リッチな世界旅行気分に浸れる。「祖先の汚名を晴らす」目的で始まった宝探しだが、謎解きの方は、前作同様とぼけた表情で超難題を次ぎから次ぎへと主人公・歴史学者兼冒険家のベン・ゲイツが解いていく。超人的とも言える謎解きの速さは、観客から思考する楽しみを奪うが、一方で、映画に心地よいテンポを与えている。ハイテクにも通じているが、新たな発見としては、車を操るテクも一流だということ。ローバーを駆ってベンツと大型トレーラーの追撃を巧みにかわすシーンはジェイソン・ボーン(ボーン・アルティメイタム)を髣髴させたものである。豪華な脇役陣も前作同様だが、オスカー女優のヘレン・ミレンが母親役で登場する。それなりの味はだしていたものの、所詮、お飾の域を出ず残念というほかない。尤も、このことはダイアン・クルガーにも言えることで、せめて、ハイテクオタクのライリー並の活躍の場を与えて欲しかった。その点、悪役のウィルキンソンは中々の存在感だった。ラストで犠牲的精神を発揮し名誉に生きるあたりは、エド・ハリスファンとして嬉いところだが、それまでのキャラとのギャップが大きくて‥。
展開としても違和感のあるシーンが珍しくない。例えば、大統領の出席するパーティに簡単に潜り込めたり、如何に有名人とはいえ大統領とサシで話し、しかも、ベンの話を信じるなど、出来すぎだし、ラストで岩に水をかけるが、ベンのバッグから何本ものペットボトルが出てくるのはいかにも不自然である。前作同様、ライリーがスポーツカーを駆るが、こんな気前のいい大統領では国家財政は直ぐに破綻してしまうに違いない。ま、ケチをつければキリがないのだが、それを帳消しにしてしまうほどのスピード感と小気味よさがあるのは確かである。
あと、モミアゲの全くないニコラス・ケイジというのはどうもしっくりこない。間が抜けた感じで、役作りかとも思ったが違うようだ。
 観客を唸らせるほどの展開の意外性はないものの、スリリングなアドベンチャー映画としては適度に楽しめる。「続編」というハンディを考慮すれば、ギリギリ合格点といえるだろう。ただ、第3作プロデュースとなるかといえば、少なくとも、それを期待するほどの出来にはないと思う。評価は4に近い「3」というところか。